2009年7月13日 (月)

臓器移植法A案の可決

本日、参議院本会議において臓器移植法改正A案が成立しました。
「どの案も過半数に届かないのでは」といった報道もありましたが、
過半数はいける、と私は見込んでいました。

予想通り、A案で過半数を超える賛成票が入り、無事成立しました。
当選直後から3年9ヶ月あまりずっとこの法案に関わってきました。
何とか任期中に法案が成立してホッとしています。

衆議院議員として活動した「足跡」をひとつ残せたような気がします。
移植医の先生に聞いたところ、その先生の見積もりでは、法改正により、
年間70~150件は脳死移植が増えるだろう、とのこと。

1名のドナーが現れれば、心臓、肝臓、腎臓等で4~5名の命が救えます。
法改正により年間300~600名くらいの命が新たに助けられる見込みです。

移植医療に対する誤解もまだ多く、また「脳死は人の死」と考えない方もいて、
そういった点に関する配慮も必要だと思っています。

また反対派は「移植医療を推進すると、救急救命がおろそかになる」と言いますが、
そういう誤解を招かないように、救急救命の体制整備も重要です。

まだまだ解決すべき問題や検証すべき点もありますが、
この法改正が移植医療の発展につながり、
それが多くの人の命を救うことになると思っています。

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都議選敗北で流動化

昨日の東京都議会議員選挙は自民党の敗北に終わりました。
新銀行東京の問題や石原都政への評価という点もあるでしょうが、
国政における自民党への逆風が大いに影響しているようです。

得票率でも民主40%に対して自民25%です。
このまま解散総選挙に突入すれば、公明党の票を足しても、
きびしい結果は目に見えています。

麻生総理は今週中の解散総選挙の道を探っているようです。
党内での反発は必至です。昨日の夜から動きは始まっています。

私は昨夜は深夜1時過ぎまで中堅・若手議員グループの会合に出て、
今後の対応について意見交換してきました。
議論の内容についてはここでは書けませんが、結果的に最終電車を逃し、
タクシーで登戸に帰宅するか、都内に宿泊するかの判断を迫られました。

赤坂議員宿舎に部屋のない私には、都内で宿泊するときの優先順位は、
1)国会近くの東横イン(通常1泊約7千円)、2)サウナ・カプセルホテル、
3)仲の良い議員の部屋(橋本岳衆議院議員)といったところです。
タクシー代が約1万円なので、高いホテルに泊まるなら帰宅した方が得です。

昨日はたまたま予約なしで東横インに泊まれました。
しかも「シンデレラプラン」とかいって、深夜12時すぎに予約なしで、
チェックインすると、約4千円で宿泊できてしまいます。
予約できないのが玉にキズですが、
空室があれば、タクシーよりはるかに安上がりです。

おかげで朝はゆっくりできて、早めに議員会館の事務所にやって来て、
参議院議員への臓器移植法A案への支持の最後のお願いの準備ができます。

今日は臓器移植法の最後の一日になりそうですし、政局も動きそうです。
忙しい一日になりそうです。がんばらなくては。

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2009年7月12日 (日)

昭和の名将の条件

今日は注目の都議選挙ですが、浮世離れしたネタをひとつ。
政治的リーダーも見習う点があると思われる「名将の条件」です。

半藤一利氏と保坂正康氏の「昭和の名将と愚将」を読むと、
名将と言われる指揮官にはある程度の法則があるようです。

山本五十六、栗林忠道(「硫黄島からの手紙」で有名に)、
山口多聞、今村均、本間雅晴など、いろんな人が出てきますが、
アメリカやイギリスに駐在した人が多いです。

敵国のことをよく知っていたからよい作戦が練れた、
ということもあるでしょう。
しかし、それ以上に英米型の合理的・プラグマティックな思考が、
戦略や戦術を考える上で重要だったと私は思います。

日清・日露戦争の頃は、戊辰戦争や西南戦争の実戦経験者がいて、
欧米の先進国に謙虚に学んだ将校がいて国際法も遵守し、
やみ雲な精神論に頼らず、最新兵器を揃えて戦いに臨んだのでしょう。

日露戦争当時でも、日本軍の方が機関銃等の当時の主要兵器も多く、
日本海海戦でも日本海軍の方が良質な兵器が揃っていました。
日清・日露の戦いは、精神論ではなく、兵器や戦術の質、兵士の練度、
モラール(士気)等の総合的な要素で勝ったのだと思います。

そこを勘違いして神がかり的になった昭和の陸海軍が失敗したわけです。
そのあたりは名著「失敗の本質:日本軍の組織論的研究」に詳しいですが、
昭和の名将たちは、決して神がかり的にならずに、
部下や家族を愛し、クールに判断し、断固として行動しています。

また、陸軍幼年学校(中学相当)卒業生はあまり名将になれず、
一般の中学(旧制中学)出身者の方が名将になっています。
中学から純粋培養で軍事だけ勉強し、神がかり的精神論を教え込まれ、
合理的な判断ができなくなってしまった結果だと思います。

逆に教養教育を重視し、広い視野を養う教育を行った旧制中学組は、
距離を置いて客観的に物事を判断する素地ができていて、
名将となる必要条件を満たしていたのではないかと思います。

指導者になる人の必要なのは、大局的・客観的に物事を見る能力で、
その素地には教養や知性、国際的センスが必要なのだと思います。

また名将に共通しているのは、虚勢を張ったり、威張り散らしたり、
私利私欲を優先させたり、といった見苦しい行為に走らないことです。
名将になるためには、まず紳士でなくてはいけないということでしょう。

よい政治家の条件も、名将の条件と同じようなものかもしれません。

*半藤一利、保坂正康「昭和の名将と愚将」文春新書、2008年

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2009年7月10日 (金)

総選挙前にやるべきこと

いま麻生下ろしとか、都議選の勝敗とか、総裁選前倒しとか、
そういうことが話題の中心になっていますが、
私は総選挙前に明確にしなくてはいけないのは別のことだと思います。

それは、前回総選挙(郵政選挙)からこれまでの政策の総括であり、
今後の総選挙のマニフェストで訴える政策の方向性です。

私はずっと「政策本位の選挙」が大事だと主張してきました。
裏を返せば、誰が総裁かよりも、どんな政策かが重要だと思っています。
総裁を変えるか変えないかの議論よりも、どんな政策を麻生総裁が掲げるつもりか、
そしてその政策が国民の理解を得られ、日本の将来に役立つか、が重要です。

そのために明確にすべきポイントとしては、
1)郵政民営化をはじめこれまでの構造改革をどう評価するか?
(郵政民営化、政府系金融機関統廃合、独立行政法人改革等など)
2)公務員制度改革をはじめとする霞ヶ関改革をどうするか?
3)道州制を含めて地方分権をどうやって進めていくのか?
4)政治改革(一院制導入、国会議員定数削減、世襲制限等)をどうするか?
5)景気対策と経済成長戦略をどうするのか?
6)社会保障(年金、医療、子育て)をどうするのか? 
7)財源をどうするのか? 財政再建をどうするのか? 消費税をどうするのか?
8)外交・安全保障政策をどうするのか? 近隣国との関係をどうするのか?
など、ざっと考えただけでも、大きな方向性を示すべき事項はたくさんあります。

以上のポイントは詳細な検討には時間がかかるにしても、
目指すべき大きな方向性を示すには時間がかからないと思います。
マニフェスト選挙といっても数値だけが重要なわけではありませんし、
数値目標以上に重要なのは、大きな方向性(理念、ビジョン、戦略)です。

自民党は党が分裂しかねないような激しい議論になってもよいので、
少なくとも以上の8点については方針を明確に示すべきだと思います。
方向性を示さず、八方美人的なマニフェストでは、支持されません。
逆に方向性をしっかり示せば、敵も増えるかもしれませんが、味方も出てきます。
どっちの方向に向かっているかがわからない政党が、支持されるわけはありません。

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2009年7月 9日 (木)

本会議欠席しました。

今日は衆議院本会議の採決を欠席しました。
と言っても、造反したわけではありません。
もちろんサボったわけでもありません。

同じ時間に参議院厚生労働委員会で臓器移植法の審議があるため、
衆議院を欠席して、参議院の審議に出席しました。

本会議の採決に欠席するのは、初めての経験です。
3年半くらい前にインドネシアのスマトラ島津波被災地の視察で、
1日だけ届け出て国会を休ませていただいたことがありますが、
そのときは採決はなかったと記憶しています。

*訂正(お詫びとご報告)

昨日(7月8日)のブログ(以下)で事実と異なる部分がありました。

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参議院ではアイスコーヒーかアイスティーが選べます。
答弁でしゃべるし、緊張しているので、のどが渇きます。
ものすごい緊張感の中で、必死になって頭を使うので、
砂糖が入ったアイスコーヒーは助かります。
衆議院の外務委員長の河野太郎議員が、以前に理事懇談会で、
コーヒーを頼んだら、衆議院の職員に却下されたそうです。
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河野太郎議員宛に衆議院の職員から事実誤認の指摘があったそうです。
(*衆議院の職員さんが私のブログを読んでいたのは意外でした。)
実際にはコーヒーを頼んだのは、「理事懇談会」ではなくて、
「委員会」の審議中だったそうです。
理事懇談会のときにはコーヒーを出すこともあるそうです(お茶のことも)。
この場をお借りして訂正し、関係者の皆さまにお詫びを申し上げます。

なお、今日も参議院の審議中に気付いた相違点がありました。
衆議院では自分でコップに水を汲んで自分の席まで持っていくし、
飲んでコップが空になったら自分で取りに行かなくてはいけません。

それに対して参議院では職員が水を用意してくれて、
コップが空になったら勝手に差し替えの水を用意してくれます。
参議院の方が、なんか丁寧です。

至れり尽くせりの参議院、自立自助の衆議院といった感じでしょうか。
別に参議院がよくて、衆議院がダメということではありません。
衆議院の方が庶民的で、私にはあっているかもしれません。
いろいろ衆参で学びあって、より良い方のスタンダードにあわせるべきでしょう。

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