« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »

2006年5月31日 (水)

「格差拡大は小泉改革のせい」か?

恐ろしく長い名称の会の会合に出ました。タイトルは「小泉政権の聖域なき構造改革の断行を支援する若手議員の会」です。講師は竹中平蔵大臣で小泉改革のこれまでの歩み等についてのお話しでした。最近「格差社会を生んだのは小泉改革だ。」といったマスコミや野党の批判が多いのですが、格差の拡大は先進国共通の現象といっても間違いではないでしょう。 IT化、ポスト工業社会化、グローバリゼーションなど等、さまざまな要因で、世界各地で格差の拡大が観察されています。たとえ総理大臣が小泉さんでなくても、
格差の拡大は進んでいたであろうことは容易に想像ができます。むしろ構造改革が進まず、企業の倒産件数が増えていれば、失業者が増えてますます格差は拡大していたかもしれません。失業は収入ゼロですから、格差拡大の一番の要因となります。

これからの課題は、格差を固定化させないこと、失業したり破産したりしても再チャレンジできるような職業訓練や就労支援を拡充することだと思います。セーフティーネットをきちんと構築し、すべての国民に最低限の生活を保障し、再チャレンジのチャンスを確保しつつ、公正な市場競争がなされる条件を整備することが政府の役割です。小さくても効率的な政府、公正な市場競争、大きな市民社会、これが日本の目指すべき方向性だと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月29日 (月)

インドネシア大地震について思うこと

インドネシアのジャワ島の大地震では死者が数千人にのぼっているようです。インドネシアにNGOスタッフとして駐在していた私にとっては、他人事ではありません。被災地近くのジョグジャカルタは仕事で何度も訪れたことがあり、インドネシア人の友人もいます。ジョグジャカルタにはムラピ火山という火山があり、もともと日本政府(JICA)は長年にわたって火山砂防に関する技術協力(防災担当官の人材育成)や砂防ダム建設に取り組んできました。4年ほど前に私自身もジョグジャカルタ郊外の大学の工学部が実施する低コスト耐震住宅建設技術の普及プロジェクトに協力したことがあります。ジャワ島西部ではブロックやレンガ造りの家が多いのですが、きちんと鉄筋を使っていない建物も多く、地震の被害を受けやすい構造になっています。私が関わっていた低コスト耐震住宅建設技術普及プロジェクトでは、一部の資金を在インドネシア日本大使館の草の根無償資金協力に頼り、大学の研究室と協力して、低コスト耐震技術の普及活動(セミナー開催等)を行うものでした。残念ながら資金不足でかなり小規模で限定的なプロジェクトになりましたが、着眼点はかなり良かったと今になって思います。当時もう少し資金があって、もっと本格的な普及プロジェクトを実施できていれば、今回の地震被害の軽減に役に立っていたのではないかと残念でなりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月26日 (金)

政治家の模範的(?)な一日

7時から8時半まで駅頭演説。
9時半から12時半まで外務委員会。
外務委員会では条約2件の審議。回遊魚の魚類資源の管理に関する条約、海洋汚染の防止に関する条約についての審議ですが、専門的でわかりにくいところが多く、着いていくのが大変です(実を言うと、着いていけない部分も多いです)。その後、会館事務所にて国際的NGO小委員会等について打ち合わせ、書類作成、先輩議員等への根回し。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月25日 (木)

エビデンスに基づく政策立案

朝一は「新世代アジア連携フォーラム」という新人議員の勉強会に参加しました。総裁選挙とは無関係の勉強会ですが、相変わらず反安倍グループではないかという疑いをかけられており、会議室の前にはマスコミ関係者が集まっていました。

今日の講師は財務省国際局長で、通貨政策、債券市場等、金融面の状況の説明がありました。やはり経済面では中国・韓国との関係は良好なようで、財務省と中国・韓国との強固なパイプの存在を強く認識しました。

その後、国会対策委員会にて提出法案の説明2件(がん対策基本法、海外の文化遺産保護に関する法律)。代議士会、衆議院本会議。

夕方にかけて、地元の食品衛生協会の会合、横浜の会合2件に出席。 6月24日に開催される「日本評価学会」という学会のあるセッションに指定討論者として参加することになりました。私の討論相手(別に対決する訳ではありませんが・・・)は、元総務省行政評価
局長の塚本早大教授です。塚本教授が行政府を代表して討論し、私が立法府を代表して討論することになります。私のような無名の新人議員が、立法府を代表していいものか若干疑問もありますが、行政評価・政策評価と言ったマニアックな学問をやっていた国会議員は少ないのかもしれません。私の担当するセッションは「エビデンス(証拠)に基づく政策立案の定着に向けて」というものですが、タイトルからしてマニアックです。このマニアにしかわからない専門用語を、いつの日か当たり前の新聞用語にしていきたいと思っています。学会参加の準備で読まなくてはいけない資料が大量にあって、ちょっと憂鬱です・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月24日 (水)

無派閥議員が考える総裁選

外務省の中堅職員と与党の若手議員による外交勉強会に参加。今回で4回目になりますが、今日のテーマは北朝鮮の拉致問題でした。拉致問題だけでなく、北朝鮮の経済状況、韓国の政情とのからみ等、興味深い勉強会でした。

その後臓器移植法案改正に関する勉強会を開催しました。
事務局の私が司会を務め、
 ・中山太郎先生のご挨拶
 ・大村秀章先生(自民党厚生労働部会長)の状況報告
 ・長谷川先生(東邦大学)、福島先生(大阪大学)、
  田中先生(国士舘大学)等の講演
 ・河野太郎先生(法務副大臣)の法案説明
などの内容でした。
残念ながら、同じ時間帯に衆議院の厚生労働委員会等の複数の委員会が開催されていたこともあり、参加者はあまり多くありませんでした。しかし、講演の内容はたいへんわかりやすく、専門外の人が基礎的な知識を得るには最適の勉強会になったと思います。

夜は自民党青年局の千葉7区補欠選挙のお疲れ様会でした。
当選1~3回の若手議員中心の懇親会で、話題の中心は総裁選挙でした。私のように無派閥の議員の大半は、総裁選挙が密室で決まるドロドロした政局にならないこと、そして、政策論争中心の開かれた透明度の高い総裁選挙になることを強く希望していることがわかりました。自民党は変わった、ということを国民の皆さんに強くアピールするためにも、総裁選挙は公正で開かれた政策論争中心に戦ってほしいと思います。そのために何らかの手を打てないか、しっかり考えていきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月23日 (火)

お褒めに預かり光栄です

国際交流基金に新設された日中交流センターの開所式に出席。加藤紘一先生にお会いしたので、先日の国際的NGO小委員会にご出席頂いたお礼を申し上げた。その日の小委員会では講師の大学教授が急遽事故で出席できなくなり、私が即席で代打講師をやりました。そのときの講演の内容について、「なかなか良い講演だったじゃないか。○○教授の説明よりわかりやすかったかも。」といった好意的なコメントをいただきました。お世辞とわかっていても、加藤紘一先生からおほめの言葉をいただき、舞い上がってしまいました。

その後、新人議員数名と韓国のマスコミ関係者の懇談会に参加。韓国マスコミ各社の東京駐在員と、日本のマスコミ関係者でソウル駐在員経験者が参加し、わきあいあいと懇談しました。懇談内容はオフレコという決まりなので書けませんが、みんな本音の政治
トークでなかなかおもしろかったです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月19日 (金)

大使館に見る日米比較

本日の動きは以下でした。

7:00~8:30   地元で駅頭演説
9:40~10:10  国会対策委員会
10:30~11:45 総務委員会(代理出席)
13:00~15:00 安全保障委員会
15:00~16:00 新人議員外交勉強会
16:50~17:10 塩崎外務副大臣打ち合わせ
18:30~20:30 田中和徳代議士と都市再生を語る会

今日は委員会が多く、かつ、自分が事務局長をやっている外交勉強会もあり、
忙しい一日でした。外交勉強会では、在日米軍再編に関するアメリカ側の意見を聴くため、在日アメリカ大使館の安全保障担当部長ケビン・K・メア氏に来ていただきました。米国大使館の希望により、1時間のうち30分はメア氏のプレゼンテーション、その後、質疑応答というスタイルになりました。ふだんの外交勉強会は外務省担当官の一方通行の講義形式なのですが、米国大使館は対話形式の勉強会を望みました。こんなところにもお国柄が表れています。日本の外務省は、決まったテーマで事前に詳細を詰めた内容について一方通行的な講義をやって、その後、若干の質疑応答の時間をとるというスタイル
を好みます。米国大使館はとりあえず最低限の基礎的知識をインプットした後は、自由な
討論をしたいと申し出て来ました。米国大使館の担当部長からは、どんな質問が出て来ても逃げずに答えようという意気込みが感じられ、たいへん好印象です。米国大使館は一方通行を避け、双方向の自由な対話を望んでいます。米国大使館の姿勢には見習わなくてはいけないと思いました。

アメリカ外交も時にはミスを犯すし、完璧でもありませんが、外交に手間とお金を相当かけているのはよくわかりました。米国大使館の国会議員に対する働きかけの熱心さにも感心します。日本の外務省も海外で同じような熱心さで外交活動に励んでいるのか疑問です。まだまだアメリカから学ぶことはたくさんあります。

夕方は塩崎外務副大臣と党の国際的NGO小委員会の運営について打ち合わせ。外務省の裏口に自転車で乗りつけたところ、警備員さんから「正門に回って下さい」と注意されました。随分遠回りして正門に回ることになり、時間と労力のロスでした。外務省はクルマにはやさしく、自転車には厳しい役所です。霞ヶ関界隈をもっと自転車にやさしい街にしてほしいものです。地球のこと、ガソリン代のこと、運転手役の秘書の人件費のこと、いろいろ
考えたら、やっぱり自転車が一番。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月18日 (木)

代打!山内康一

朝一番は私が事務局長を務める自民党の「国際的NGO小委員会」の会合でした。

今日は「政府とNGOとのパートナーシップ」というタイトルで某大学の教授にご講演いただき、その後、国会議員とNGO関係者で意見交換をする「はず」でした。が、開始時刻になっても講師の先生がお見えになりません。先生の携帯電話にお電話したところ奥様が出られて、今朝、先生がお怪我をされ、救急車で病院に運ばれたとのこと。開始時刻になって急遽、私が教授の代わりに講演させていただくことになりました。

ほんの20分ほどですが、先生にご用意いただいたレジメに沿って、「政府とNGOとのパートナーシップ」について話しました。何の準備も無く、先生のレジメの内容を「たぶんこんな感じだろうな」という程度に推測しながら、無理やり講演させていただきました。加藤紘一先生、塩崎恭久外務副大臣はじめ、先輩議員の皆さんが多数おいでになったのに、私のような1年生議員がひとりでしゃべってしまい、大変申し訳なかったです。しかしながら、思わぬトラブルのおかげで、他の議員の先生方の前で私の個人的な思いのたけをぶちまけることができました。ちょうど外務省経済協力局審議官やNGO担当大使、民間援助支援室の室長等、外務省の関係者が一堂に会していたので、日ごろから外務省に対して言いたかったことも、言わせていただきました。言いたいことを好きなだけ言わせて頂いて、ちょっと気持ち良かったです。

その後は、
 ・臓器移植法の改正に係る勉強会の事前打ち合わせ
 ・代議士会
 ・衆議院本会議
 ・無派閥新人サロン(=無派閥の新人議員の勉強会)
 ・大学の同窓会の勉強会での講演
といった日程でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月16日 (火)

総裁選についての雑感

朝は駅頭演説。
9:40より国会対策委員会の法案説明。
12:45より自民党代議士会。
13:00より2時間ほど本会議(教育基本法等)。
16:30より日本医師会の役員就任パーティー。
17:30より新政治研究会にて柳沢自民党税調会長をお招きして税制勉強会。
合間を縫って臓器移植法案の根回し、国際NGO小委員会の根回し。
今日も盛りだくさんの一日でした。

ところで数日前に新聞・テレビで報道されていましたが、神奈川県選出の
衆議院議員・河野太郎さんが総裁選出馬宣言を行いました。永田町では
変人扱い、ドンキホーテ扱いを受けています。
しかし、河野太郎さんの主張は正論が多いと思います。むしろ永田町の
ロジックの方がおかしい部分が多いと感じます。
あるテレビ番組でスポーツキャスター(=政治の専門家ではない人)が、
「河野太郎さんは政策を掲げて総裁選出馬を宣言した。それに対して、
その他のポスト小泉候補は何ら明確な政策的主張もなく、水面下で動いて
いるだけだ。河野太郎さんのやり方が正しいのではないか。」といった趣旨
のコメントをしていました。
永田町のロジックにどっぷり浸かった人から見ると、河野太郎さんは変人
に見えるのかもしれませんが、一般市民の感覚で見ると意外と受け入れ
やすいのではないでしょうか。

ただ残念なことに、どこの新聞も「河野太郎氏が総裁選出馬宣言。
推薦人20名の確保は微妙。」といった記事しか出してくれません。
せっかくの河野太郎氏の主張・政策がきちんと紹介されず、単にドンキ
ホーテぶりだけが報道されているように感じます。
総裁選挙に出馬するためには20名の推薦人が必要となります。私自身
が河野太郎さんの推薦人になるかどうかは今の時点ではわかりませんが、
オープンでわかりやすい政策論争を挑んでいる若手改革派の河野太郎
さんのチャレンジを陰ながら応援したいと思います。

なお、私が総裁選挙で投票したいと思う候補者の条件は、
1.小泉改革路線をきちんと継承し、さらに発展させられる人。
  時計の針を逆戻りさせない人。
2.官僚機構や業界団体、族議員の言いなりにならない人。
3.格差拡大への安易な解決策として、社会主義的な政策、
  ばら撒き政策を打ち出さない人。
といったところです。
ちなみに格差の拡大それ自体は問題だと思いますが、グローバリゼーション
が進む現代社会においては、終身雇用制や年功序列の復活は、格差社会
への解決策にはなり得ません。ばら撒きでは財政赤字を増やし、結局景気を
悪化させてさらに失業者を増やしてしまいます。
むしろ失業者やニート、起業して破産してしまった元経営者等が、再チャレ
ンジできる社会を創っていくこと、格差が固定化しない制度をつくっていく
ことこそが大切です。

さきほどの基準に照らすと、河野太郎さんのポイントは高いです。
俗に「ポスト小泉」と呼ばれるの4人の中では、安倍官房長官のポイントが
高いように感じます(今のところ)。「ポスト小泉」の4人の皆さんには、
なるべく早く政権構想・ビジョンをわかりやすく説明していただきたいものです。

国政選挙はマニフェスト選挙になって、政策論争で選挙戦が戦われるように
なってきました。わが党の総裁選挙もマニフェスト選挙的な政策論争による
選挙戦にしていくことが大切だと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月10日 (水)

外交と政争?

長らくブログをお休みして、すみませんでした。連休明けでブログを再開させていただきます。

新人議員でアジア外交の勉強会をやろうということになり、「新世代アジア研究フォーラム」という会をつくり、私も12名のメンバーの一員になりました。さっそくマスコミでは、「総裁選にからめた動きか」といった取り上げ方がなされ、一部では反安倍・親福田の会合という見方をされています。実際のところ、20~30年といった長い時間軸でアジア外交を考えていこうというのが会の趣旨です。

会長の平将明さんはビジネスマン出身、事務局長の木原誠二さんは財務省出身ということで、アジア外交を現実的(=経済的?)な視点に立って考えていこうというグループです。私もフィリピンの大学に留学した経験や、仕事でインドネシアやアフガニスタンに駐在していた経験をいかし、アジア地域で日本の味方を増やすため、アジアの平和と安定のための外交に関わっていきたいと思っており、この研究会の趣旨には賛同できます。会のメンバーは、森派・山崎派・谷垣派の他に、私のような無色透明の無派閥もいる多様なメンバー構成で、総裁選挙と絡めようという意図はまったくありません。かなり右寄りの思想の人から、私のようなややハト派まで幅広く、政局とは無縁です。マスコミ某社の記者さんは「新世代アジア研究フォーラムには、山内さんが入っているから、総裁選とは無関係ですよ」と上司に報告し、上司の方も「ああそうか」とあっさり納得したそうです。単なるまじめな勉強会なのに、一部のマスコミは無理やり総裁選に絡ませようとしてきます。おもしろい現象です。

夕方には私が事務局を務める新人議員外交勉強会を開催しました。今回のスペシャルゲストは、麻生外務大臣でした。在日米軍再編の問題、アジア外交の問題等について、たいへんわかりやすく、かつ、明るく前向きにご説明いただきました。説明のうまさでは、とても外務省の役人ではかないません。麻生大臣の説明のうまさはさすがでした。麻生大臣はマスコミで言われているほどタカ派でもなく、きわめて現実的な外交センスをお持ちです。

マスコミ報道というのは、政治家の長い演説や答弁の中からごく一部を抜き出し、その言葉が語られた文脈から切り離して伝えようとします。そのため誤解を招きやすく、甚だしい場合には、世論をコントロールしているように感じます。小泉総理が、ワンフレーズ・ポリティックと呼ばれるほど短いコメントが多いのは、マスコミに都合のいい部分だけを切り取って使われるのを防ぐための自衛策なのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »