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2006年6月18日 (日)

改革を止めろ!という動き

今朝の朝日新聞一面トップは「小泉改革『修正を』9割」というものでした。
自民党の都道府県連幹部への取材によれば、小泉改革の流れを修正すべき、という意見が多いそうです。来年の統一地方選と参院選に向けて、地方交付金や公共事業の削減の流れを止めるべきと考えている地方組織の幹部が多いとの報道。

我が党の先輩方は、一体何を考えているのでしょうか?
国民の小泉改革への期待をどう考えているのでしょうか?

改革の遅れに対する批判、あるいは、族議員や官僚機構の抵抗による改革の骨抜きに対する批判は、一部正しい面もあると思います。しかしながら改革が不徹底な状態のまま、選挙対策のために、改革を後戻りさせようという動きには大反対です。
そんなことをすれば、選挙対策としても自殺行為です。

例えば、格差の拡大はすべて小泉政権のせいといった論調がありますが、IT化やグローバル化の中である程度の格差拡大は世界共通の現象です。もし改革を進めていなければ、さらに経済は悪化し、失業が増えてもっと格差が広がっていたかもしれません。
もちろん格差の拡大は望ましくありませんので、再チャレンジできる仕組みを用意する等の何らかの手を打つ必要はあります。しかし、格差が拡大したからといって、改革の時計の針を元に戻そうとすれば、改革以前から存在している問題を悪化させるだけです。

また、例えば耐震偽装の問題についても、建築確認の検査業務の民営化という規制緩和の弊害が出たため、再び官僚機構に検査業務を戻すべきといった議論がまかり通っています。
しかし、本来検討すべきは、検査業務を官に戻すよりも、どうすれば民間でうまくできるかを考えて、もう一度ルールを作り直すことではないでしょうか。
どんな改革でも最初から完璧な制度は作れません。
痛みを伴う試行錯誤を繰り返しながら、時代のニーズにあった効率的な仕組みを構築していけるのではないでしょうか。完璧なものを求めすぎるのは、我われ日本人と官僚機構の最大の欠点かもしれません。

これまで「行政の無謬性神話」のために、過去の誤りから教訓を学び、方向転換を柔軟に進めることができませんでした。そろそろ「行政の無謬性神話」から卒業し、試行錯誤の中からより良いものを築いていくというプラグマティックな仕組みを整備していく時期に来ていると思います。

わが党の先輩方、今こそ「改革を止めるな!」というスローガンを思い出しましょう。

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