「最近の若いものは」症候群
今日、ある会合で「団塊ジュニア世代の親が全然ダメだ。子どもの教育がまったく
できていない。」といった批判を聞きました。
お察しの通り、私も団塊ジュニア世代です。
18歳人口のピークの年に大学受験にあたり、史上もっとも厳しい受験戦争を経験し、
バブル崩壊後に成人になり、就職氷河期に就職しました。
そして同世代にはニートやフリーターも多いですが、正社員になりたくてもなれなくて
仕方なく派遣社員やフリーターをやっている人達もいます。
そんな我われ団塊ジュニア世代が、子を持つ親になってさんざんに罵倒されている
のを聞いて、悔しいと同時に「またか」と思いました。
お茶の水女子大の土屋教授(哲学)のエッセイに親子のこんな話が出てきます
(記憶が定かでありませんので、細かいミスはご容赦ください。)。
【父親】
ワシントンはお前と同じ年の頃、桜の木を切って叱られても、
言い訳をせずに素直に謝ったと言う。
お前も見習いなさい。
【子供】
クリントンはお父さんと同じ年の頃、もうアメリカ大統領になってたよ。
根拠に乏しい印象論・感情論で若者が批判されるのは世の常です。
古代エジプトの古文書にさえ、「最近の若者はなっていない。このままでは人類は
堕落するばかりだ。」といった趣旨の記述が見られるそうです(出典:不明)。
最近の若者がダメになり始めて、はや三千年近くになるようです。
ところで、山本一太さんの「安倍政権構想」が読みたくて今週号の「週刊朝日(7月
28日号)」を買いました。しかしたまたま開いたページに「大学就職ランキング」と
いう記事があり、人気の就職先に古巣のJICA(国際協力機構)がいくつか入って
いるのに気づきました。
(東京大学:19位、中央大学:9位、青山学院大学:13位など)
JICAは準国家公務員なので身分は安定はしていますが、給料が特別いい訳では
ありません。また、勤務地はアジア・アフリカ諸国が多く、生活環境が厳しい国に
赴任する可能性も高いです。
それでも発展途上国の開発、貧困削減、平和構築といった課題に取り組めるという
魅力がある職場です(*もっとも私は2回就職して2回も辞めましたが・・・。)。
JICAが東大や中央大といった名門大学の学生にも人気があるとわかり、ちょっと
嬉しくなりました。
途上国の開発に貢献したいという志のある若者がたくさんいる(昔よりたくさんいる
ようです)、こういった事実も十分に認識しておく必要があるでしょう。
私自身はNGOで4年ほど働きました。私のNGO時代の同僚たち(多くは20~
30歳代)は年収300万円未満の安月給で、危険なアフガニスタンやイラク、リベ
リアで人道援助活動に従事しています。
そしてそういう若者たちは増える傾向にあるように思えます。
彼らに向かっては、「最近の若いものはなってない」とは言えないでしょう。
「若者」にもいろいろな人がいます。
批判すべき一部を見て全体を否定するだけよりも、どうか見るべき他の一部に目を
向けて頂いて、そして応援して欲しいと強く強く思います。
そのほうが世の中が良い方向に向かうと思いませんか?
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