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2006年8月31日 (木)

山内康一の政権構想、発表!

突然ですが、「もし私が現段階で総裁選に立候補するとしたら」という
あり得ない仮定のもとで政権構想を考えてみました。

自民党総裁選の各候補の政策ペーパーを読んで、
共感できる部分、そうでない部分があります。
私が考える理想の社会や政治について思いつくまま箇条書きしました。
なお、紙面の制限のため、分野的に絞った政権構想になり、
また、舌足らずの説明になっていることをお詫びします。

【1.政権のキャッチフレーズ】
麻生さんは「日本の底力」、
谷垣さんは「絆」、
安倍さんは「美しい国」というように、
各陣営とも粋なキャッチフレーズを考えています。
私の2006年総裁選キャッチフレーズは、
「ともに生きる」です。
いろいろな意味で「ともに生きる」ことが大切な時代だと思います。
子どもも高齢者もともに生きる。
障害者や外国人といった排除されがちな人たちとともに生きる。
自然とともに生きる。
日本と世界がともに生きる。
男性も女性もともに生きる。
多様性に富んだ寛容であたたかい社会、国、世界をつくりたいと思います。

【2.基本政策】
総花的になるとインパクトがないので、麻生さんの3つの基本政策に倣い、
私も3つの基本政策を掲げます。
政策を選んだ基準は、
(A)30年後、50年後の未来の世代のためになること、
(B)思い切った政策転換が必要な分野であること、
です。

〔山内康一政権構想 3つの基本政策〕

1)堅実な経済成長:
  国際競争力を維持して豊かさを実感できる国づくり

2)世界一の環境先進国へ:
  人類の生存をかけて今こそ行動

3)平和を創造する外交:
  国際社会で尊敬される日本へ

【3.政策(10分野に限定)】

①堅実な経済成長と多様な働き方
 ・技術革新による生産性の向上。技術革新の土台となる基礎研究を支援。
 ・医療技術、バイオ、ナノテク等の成長産業を支援。国際競争力強化。
 ・高齢者や女性の労働参加の促進。定年制の廃止。
 ・非正規労働者対策、ニート対策の拡充。同一の仕事には同一の賃金を。

②環境と省エネルギー
 ・環境技術や省エネ技術の開発と普及を支援。
 ・財政中立的な環境税の大規模導入(環境税の増税分で法人税等を減税)
 ・環境技術や省エネ技術で世界をリード(21世紀の成長産業)
 ・環境保全型農業の振興。
  
③外交・安全保障
日米安保を重視。
 ・総合的な観点から外交・安保を考える組織を官邸に新設(外務省、防衛庁、
 経産省等の縦割りの発想から脱却。国家としての総合益を追及。)
 ・東アジア共同体の実現に向けて努力。
 ・近隣諸国との文化交流や学術交流を通じた相互理解の促進。
 ・紛争予防、国連平和維持活動や人道援助で積極的に国際貢献。

④行政改革
 ・内閣機能の強化(官僚主導の政策形成から政治主導の政策形成へ)
 ・公務員削減。省庁の壁を越えた配置転換により人員配置を適正化。
 ・市場化テスト、民間委託、民営化の一層の推進。民業圧迫を一掃。
 ・公務員の雇用改革(終身雇用一本やりから脱却。中途採用や期限付き
  任用の増加。民間との人材交流促進。利権化した天下りの廃絶。)

⑤教育改革:公教育の再生、基礎学力重視
 ・すべての子どもが、生きるために必要な基礎学力を身に付けられる教育。
 ・家庭や地域の教育力を再生。学校と地域社会やNPOとの連携。
 ・教育の地方分権化。文部科学省の介入を制限。現場への権限委譲。
 ・公教育の再生。公立校の教員のレベルアップ。
 ・経済格差が教育格差につながらない仕組みづくり。奨学金制度の充実。

⑥地方分権化
 ・三位一体改革をさらに徹底。地方への税源委譲をさらに推進。
 ・地方公共団体の裁量を拡大。中央省庁の介入を極力減らす。
 ・市町村の統廃合をさらに促進。 基礎自治体の権限と裁量を強化。
 ・道州制の導入に向けた道筋をつける。

⑦社会保障
 ・年金改革(基礎年金は税負担。社会保険庁は廃止。)
 ・少子化対策。児童手当拡充。子どもの医療負担軽減。就学前教育の拡充。
    子育ての不安感を解消する支援体制構築。
 ・給付と負担のバランスを適正化。

⑧NPOや地域の力の活性化
 ・NPOや地域社会、企業と行政との連携強化。
 ・企業の社会貢献活動を促進する税制。寄付金控除の拡充。
 ・1%税を導入(所得税の1%が自分で選んだNPOや財団に助成)。

⑨国会改革(立法府改革)
 ・開かれた国会運営を目指す。国対政治からの脱却。
 ・国会事務局の経費削減。衆参で重複する機能の一元化。
 ・国会(立法府)による行政府の監視機能の強化(会計監査や行政評価の
  専門機関の創設=米国議会のGAO的組織。)
 ・一票の格差是正。 国会議員の定数削減。

⑩党改革(政策形成、透明度)
 ・開かれた党運営。派閥主導の人事をやめる(適材適所の人事)。
 ・党の政策立案機能の強化(シンクタンク拡充)。政策の質とその実行力で
  勝負する政党を目指す。
 ・党の政務調査会(部会)による法案や予算の事前審査制度を改める。

政権構想は以上です。

さて、実際の自民党総裁選挙では、以上のような私の政権構想に一番近い
総裁候補に投票するつもりです。

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2006年8月27日 (日)

模擬総裁選の結果:やはり・・・

小さな会合で参加者の皆さんにご協力いただいて、
自民党総裁選の模擬投票を行ないました。
参加者の多くは自民党員で、
そうでない人も自民党支持です(=のはずです)。

結果は、
 1)安倍さん 18票
 2)麻生さん  6票
 3)河野さん  2票
 4)谷垣さん  1票
 5)鳩山さん  0票
というもの。

やっぱり安倍人気はうちの地元でも圧倒的です。

続くのは麻生さんでけっこう人気がありました。
麻生さんは玄人好みだと思うのですが、一般の方の
間でも意外と人気があって驚きました。

谷垣さんは全有権者対象であれば、もっと数字が伸びる
のでしょうが、自民党支持者の間だとそれほど伸びません。

河野さんと鳩山さんは予想通りですが、河野太郎さん支持
は全国平均よりうちの地元では多いのかもしれません。
特に関東ブロック大会で河野さんの演説を聴いた人で、
河野太郎支持になった人もいたようです。

こうして見ると、やっぱり安倍さんでしょうか。
地元後援者の意志は軽くは扱えません。

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2006年8月25日 (金)

自民党ブロック大会の感想(3)河野太郎氏編

総裁選出馬を公式表明しながら、
ずっとマスコミに泡沫候補扱いされてきた河野太郎氏。
推薦人が20名集まる見込みは薄いようですが、
言っていることは筋が通っているところが多いと思います。

5名の総裁候補中で一番拍手喝さいが多かったと思いました。
もちろん河野太郎氏は神奈川県選出なので、地元後援会が
大挙してブロック大会に来ていた、と言う事情はあります。
しかし、5千名の参加者のうち、河野氏の地元関係者は
おそらく百名程度だと思います。

神奈川県内の18選挙区には、各80名分の入場券が配布
されていました。河野氏の地元後援者だけであの大喝さいは
不可能だったと思います。
意外に党員の反応も良かったと思います。
うちの地元の自民党組織の長老も、
「河野太郎、意外といーじゃねーか。」
と素直に感心していました。

主張は年金・社会保険庁、原子力発電、政治主導など。
特に基礎年金を税負担方式にして、最低限の年金を国で
保障し、社会保険庁は廃止にする、という部分が特に参加者
の反応が良かったように思います。
原子力政策についての主張がマニアックすぎる嫌いはあり
ましたが、役人主導ではなく、政治主導を目指している点は
共感できます。
また、推薦人が20名必要であるといった、
総裁選の仕組み自体にも批判を向けていました。

河野太郎さんはやっぱりスピーチが上手です。
私の恩師の大学教授が、どこかの国際会議で河野太郎さんの
スピーチを聴いて、
「河野太郎は英語のスピーチが抜群にうまい。
日本語より英語の方がうまい。
それにお父さんより息子の方が出来がいい。」
と言っていました。
でも実際聴いてみると日本語のスピーチも上手です。
お父さんの洋平議長は、自民党総裁にはなったけれど、総理
にはなっていません。「お父さんより出来がいい」ということは、
総理としての素質十分ということかもしれません。

今回の総裁選は無理そうですが、
未来の総理大臣として期待したいです。

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2006年8月24日 (木)

自民党ブロック大会の感想(2)麻生氏編

麻生太郎さんのブロック大会での所信表明、
プラス、議員会館に届けられた麻生選対パンフレットの感想は、
一言でいうと、「意外と良い」というものです(失礼ですが)。
予想以上に麻生太郎さんの政策提言は、共感できました。
以前は外交についてもタカ派イメージが強かったのですが、
戦略的外交とでも言えるような現実的なアプローチで好感が
持てました。

政権構想パンフレットは、とてもいい出来。
タイトルは「日本の底力」です。
豊かさを実感できる社会、活力ある高齢社会、安心できる社会、
などをテーマに、わかりやすく麻生氏のビジョンが書いてあります。
成長重視の楽観主義者、「攻めの麻生太郎」といった印象を受け
ます。
社会全体になんとなく不安感が充満しているような今日の日本
には、楽観的なリーダーが似合うかもしれません。
社会の雰囲気が内向きの偏狭なナショナリズムや全体主義に
走らないように、麻生さんみたいな明るく前向きな首相に日本を
明るくしてほしいとも思います。

国会改革や党改革、政治主導の確立についての提言もなかなか。
一般の市民の皆さんにはなじみのないテーマですが、国会議員
になってみて国会の委員会運営や党の政務調査会のあり方に
疑問を持つようになりました。
麻生さんの国会や党の改革についてのアイデアも良いと思いました。
地味ですが、国会改革と党改革を主張している点に共感できます。

麻生さんは直接お会いすると、とても魅力的な方です。
マスコミ報道のイメージよりも、実物(?)の方がずっと魅力的です。
麻生さんと長く接している人は、みんな麻生ファンになると思います。

麻生さんも総裁・総理になって頂きたい方の一人です。

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2006年8月22日 (火)

自民党ブロック大会の感想(1)鳩山氏編

自民党ブロック大会の感想(1)と題して、
シリーズ化してみようかと思います。
8月22日横浜で開催された関東ブロック大会で、
総裁候補5名の所信表明を聞きました。
インパクトのあった順にコメントしたいと思います。

トップバッターは鳩山邦夫代議士。
「えっ、鳩山さんが総裁候補?」という方も多いと思います。
実は私も・・・。
鳩山さんは環境問題一点突破型の公約でしたが、
意外と(そう言っては失礼ですが)共感できる内容でした。
総裁選で環境問題なんて想像もできない、
という人も多いでしょう(私もそうでした)。

鳩山さんの主張は、
今のままでは30年後には地球環境の悪化で、
文明的な生活が営めなくなる、
今のうちに手を打たなければ、というもの。
地球温暖化、大気汚染の悪化、酸性雨(特に中国の酸性雨)、
環境ホルモン、化石燃料の枯渇など等、
今すぐに対策を採らなければ、
我々の子どもの世代が生きていけない、という主張。
自然との共生こそ大切。
そのとおりだと思います。

そのためには環境税の本格導入が必要、
という主張もありました。
私も財政中立的な環境税導入に大賛成です。
財政中立的というのは、
環境税で増税する代わりに、
消費税や所得税などを減税する、
ということです。
環境税を賦課することで、
炭素やゴミの排出を減らすインセンティブをつくり、
市場原理に基づいて環境悪化を食い止める
ことができます。
また、環境に優しい製造工程や製品こそが
市場競争力を持つようになります。
環境税はこそが21世紀にふさわしい税制だと思います。
そういう意味で鳩山さんの主張には共感できます。

しかし、総裁候補の政権構想にしては、
環境問題に特化しすぎている嫌いがあって、
総裁候補として一票を投じる気にはなりません。
しかし、総裁選に環境問題を持ち込んだことには、
心から敬意を表したいと思います。

鳩山さんのご健闘を祈りたいと思います。

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2006年8月21日 (月)

フィリピンのイメージ悪化について一言

一部の方には、フィリピンって怖い国というイメージを持たれて
いるかも知れません。本当にそうでしょうか。

今日の新聞を見ていたら、フィリピンで日本人が、保険金目当て
の殺人事件の被害にあった、という報道がありました。
しかし実際は、犯人は日本人暴力団員のようです。

保険金殺人と言えば、フィリピンが舞台になることが多く、
そんなこともフィリピンのイメージダウンにつながっています。

随分前(7~8年前か?)に、警察庁から在フィリピン日本大使
館に出向されている職員の方から、
「フィリピンでは日本人が殺人に巻き込まれる件数が、世界で
第2位(1位はアメリカ)だけど、実際には被害者も加害者も
日本人のケースが多い。」
という話を聞きました。
日本人同士の殺人事件の舞台がフィリピン、というケースが
多いようです。

このようなイメージ悪化は、フィリピン人の立場から見るといい
迷惑でしょう。
私は学生時代にフィリピンに1年間留学し、その後、JICAの仕事
でも何度もフィリピンに行っていました。
留学先のネグロス島の学生たちや仕事の同僚のフィリピン人たち
は、皆いい人ばかりです。私は個人的には、老後は1年の半分
くらい(特に冬場)は、物価の安いフィリピンの田舎で暮らしたい、
と思っているくらいフィリピン好きです。

フィリピン・フリークの一人として、フィリピンを舞台にした日本人
同士の犯罪に対して、怒りを禁じえません。
フィリピン警察、頑張れ!(と妙な結論)

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2006年8月20日 (日)

朝日新聞が誉める小泉改革?

今朝の朝日新聞(朝刊)の論説で経済財政諮問会議のことが
取り上げられていました。
朝日新聞が珍しく、「曲折はあったが、規制改革などでは省益
の壁を跳ね返し、それなりに前進した。」と、小泉改革の一部を
誉めています。

まったく同感です。
私は経済財政諮問会議こそが小泉改革の最大の成果だったと
思います。

それまで縦割りの各省主導で経済や財政の政策形成がなされて
いたのが、経済財政諮問会議のおかげで「国全体の視点から
経済や財政の基本方針を定める」(朝日より引用)ことができる
ようになりました。

経済財政諮問会議のメンバーには、学者や経済人が民間議員
として加わり、省益や既得権から離れた立場で議論を進める
手法が成果をあげてきました。
私のような国会議員が言うのは変ですが、国会議員(族議員に
なりがち)や官僚主導ではなく、民間議員主導で議論を進めて
きたのが、経済財政諮問会議の良い点です。

官から民への改革と言えば、どちらかと言えば民間委託やPFI
など、政策実施部門(政策の下流部門)で推進されてきました。
これからは政策形成部門(政策の上流部門)でも、官から民へ
の改革が大切だと思います。

特に公務員改革、公益法人改革、特別会計の改革など、官庁の
既得権に切り込んでいくような改革では、官僚主導では思い切っ
た改革にはなり得ません。
民間の知恵や人材をいかした改革が必要であり、そのためにも
経済財政諮問会議のような仕組みが重要です。

そして経済と財政の分野だけではなく、他の分野(外交・安全保障、
教育・職業訓練・労働など)でも、縦割り省庁の壁を越えた政策策
定が重要であり、経済財政諮問会議のような仕組みを創っていく
ことが大切です。

国民全体・国家全体の利益を実現するためには、政治主導を、
単なる族議員主導にするのではなく、官邸主導にしていくことが
大切です。

ポスト小泉政権には、官邸機能の強化、縦割り行政の打破、族
議員政治からの脱却を目指して頑張って頂きたいと思います。
そしてそういう総裁候補に一票を投じたいと思います。

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2006年8月19日 (土)

安倍選対の発足!

今朝の新聞によれば、
派閥横断的な安部選対(選挙対策本部)が立ち上がったようです。
メンバーを見ると、若手・中堅の議員が中心で、いろんな派閥、
無派閥の人がいます。
だいぶ前から安倍応援団だった人が大半ですが、よく見ると
「あれっ、この人が?」という人までいます。
新人議員も2名入っていました。

総裁選挙の経験がないのでわかりませんが、
いまさら安倍選対が必要なのかよくわかりません。
そもそも総裁選の選対って何をするのか、
まったくイメージできません。
国会議員に電話かけて、票読みでもするのでしょうか。
党員票を獲得すべく、業界団体や各議員の後援会に
キャンペーンでもやるのでしょうか。
永田町のルールって、いまだによくわかりません。

少なくとも私のところには、安倍さんや谷垣さん、あるいは
その側近の方々から、投票依頼の電話などは一切ありません。
谷垣さんの主張は新聞報道でなんとなくわかりますが、
安倍さんと麻生さんの主張がいまだ把握できません。
来週には自民党の関東ブロック大会が開催され、総裁候補が
一堂に会して議論するので、そのときにわかるのかもしれません。

しかし、それにしても主義主張が出揃うよりも先に、総裁レース
から脱落する人がいるのが不思議です。
推薦人が集まるかどうかよりも、候補者のビジョンや見識こそ
が重視されるべきだと思います。
推薦人の有無について問題にするのは、最後でいいのでは
ないかと思います。
推薦人がゼロでもいい、とも思います。
そもそも総裁選に出られるのは、自民党の現職国会議員だけです。
現職国会議員は選挙の洗礼を受けているので、おかしな人は
いないはずです(たぶん)。
おもしろ半分の一般市民が総裁選に出ることはありません。
だったら推薦人が必要、という規定そのものが不必要だと思います。

次の総裁選はもっと開かれた、そして、政策論争中心の総裁選に
していきたいものです。

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2006年8月16日 (水)

加藤紘一代議の自宅の放火(?)

今朝のテレビで加藤紘一代議士の自宅が放火されたというニュースを見て、
「やっぱり」という感想を持ちました。
犯人はおそらく右翼でしょう。
ちょっと先走り過ぎかもしれませんが、犯人が右翼であるという仮定のもと、
コメントします(犯人が右翼でなければ内容を修正します)。

加藤さんのように靖国問題やアジア外交の問題であれだけ右翼に嫌われる
ことばかり発言していたら、いつかこうなるという予感はありました。
おそらく加藤さんご自身は私以上にそんな予感をお持ちだったと思います。
右翼団体の嫌うことを言えば右翼に狙われる可能性がある、ということは、
加藤さんも重々承知だったと思います。
それでも己の信念を貫いて、発言を続けていたのだろうと思います。
ご立派だと思います。
たとえ身の危険を感じても、政治家として言うべきことは言う、という姿勢に
共感を覚えます。
私自身もそうありたいと思います。

書店に行くと、反中や嫌韓の本やマンガが平積みで売られ、右寄りのオピニ
オン誌が調子良く、「毅然たる態度」といった威勢のいい言葉が受けています。
加藤さんの主張は、右翼に言わせれば「弱腰外交」なのかもしれません。
しかし、命を賭けて「弱腰外交」をやる加藤さんの方が、暴力で言論を弾圧し
ようとする右翼よりも余程、「毅然」としていると思います。
排他的で勇ましいナショナリズムよりも、穏やかで寛容な愛国心を育んでいく
べきだと思います。

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2006年8月15日 (火)

国会議員として初めて迎える終戦記念日

国会議員として迎える初めての8月15日終戦記念日ということで、3つの場所
を訪れました。

まずは朝一番で靖国神社に参拝しました。
人がやたらと多く、観察してみると、参拝者構成は以下のような雰囲気でした。
1)遺族や元兵士らしき人:25%くらい
2)お参りにきている中年の紳士淑女:40%くらい
3)右翼(例外なく男性):5%くらい
4)若者(ネット右翼系の若者も多い):10%くらい
5)観光客風の紳士淑女:15%
6)その他(分類不能な人、警備の私服警官、マスコミ等):5%
といったところ(独断と偏見による分類)。

遺族の方々があまり目につかず、中年以下の戦後世代が多いように感じ
ました。 若者が予想以上に多いのも印象的でした。
ご遺族の方は高齢でお亡くなりになった方が多いのでしょう。 年配の先輩
議員によれば、昔の遺族会は戦没兵士の母親が中心的な役割を果たして
いたそうですが、兵士の母親世代はもうお亡くなりになった方が多いので
しょう。
お参りというより、写真をパチパチ撮っている観光風の人もけっこういました
(もちろん、いても悪くありませんが。)。
若い右翼青年が「靖国神社は神聖な場所で・・・」と大音量のスピーカーで
がなっていましたが、胸ボタンを3つくらい開けただらしない格好で、とても
神聖な場所に行く格好ではありませんでした。また、神聖な場所で騒音を
まき散らすことをどう思っているのでしょう。神聖な場所に参拝に行くのだった
ら、もうちょっと小ぎれいな格好して静かにしてろ、と言いたかったのですが、
勇気がなくて通り過ぎました。
それに警備の警官の多さにびっくりしました。 近くの武道館に天皇陛下と
総理大臣が来るからでしょう。 マスコミも多く、そこら中でインタビューして
いました。

次に武道館で開催された全国戦没者追悼式典に参加しました。
天皇皇后両陛下、総理、閣僚、全国の戦没者遺族、国会議員団、地方自治
体や各種団体の代表者が参加した一大イベントです。
小泉総理は予想の範囲内のスピーチでしたが、衆参両院議長のスピーチが
意外でした。
河野衆院議長は「戦争責任をあやふやにしてはいけない」とか、「レバノンや
パレスチナの紛争をやめさせるべく、政府も行動すべき」といった趣旨のことを
仰っていました(メモを取っていないので不正確ですが)。
扇参院議長は「世界の平和に貢献すべく、政府開発援助・・・」とODAによる
国際貢献に言及されていました。
両院の議長は、戦没者の慰霊だけではなく、踏み込んで国際社会の平和への
貢献について言及され、素晴らしいと思いました。
とても厳粛な雰囲気の式典でした。

そして最後に千鳥ヶ淵戦没者墓苑に行きました。
靖国神社の人手の多さに比べ、千鳥ヶ淵は人が少なくて静かでした。
千鳥ヶ淵の無名戦士の墓は、もうちょっと大事にされて良いと思いました。
武道館の追悼式が終わってすぐに千鳥ヶ淵に行きましたが、私よりも先に
VIPが1名来ていました。
警護のSPさんが何人かいたので、大臣か議長だと思います。
無名戦士の墓も靖国神社と同じくらい注目を集めていいのではないかと
思いました。

靖国神社も千鳥ヶ淵墓苑も、政治や外交とは無縁の穏やかで平和な慰霊の
場にしたいものです。
今のような状況では、戦没者の皆さんも落ち着かないことだと思います。

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2006年8月12日 (土)

敵基地攻撃論について一考

北朝鮮ミサイル発射以来、急に敵基地攻撃論といった勇ましい主張が聞かれる
ようになりました。
その是非を判断する「前提条件」の議論がまったくなされていないことに違和感
を覚えます。
赤ちょうちんで一杯やりながらの政談ではなく、いやしくも党の外交部会や国防
部会での議論でさえ、きちんと議論の前提が確認されず、感情的な思いつきの
ような議論がときどき出てくることに危機感を覚えます。

「敵基地攻撃が必要」という主張をする人は、まずそのための前提条件をきっちり
提示すべきです。
敵(ここでは仮に北朝鮮とします)のミサイル基地を攻撃するためには、
 (1)弾道ミサイルを開発・配備する
 (2)巡航ミサイルを配備する(米国から買うことができれば、開発の必要はない。)
 (3)攻撃機(支援戦闘機F2等)による敵地爆撃能力を持つ
 (4)自衛隊の特殊部隊等を送り込んで敵ミサイル基地をたたく能力をつける
 (5)空母を配備し、海上からの攻撃力を高める
といったオプションが考えられるでしょう。

このようなオプションについて考慮すべき前提条件には、大きく分けて、資金
の問題・技術的な問題・外交上の影響の問題というものがあるでしょう。
以下それらを説明します。

1.資金の問題
財政再建を進める中でどれだけ防衛費に割けるのか。防衛費約5兆円のうち
固定費が大きな割合を占め、新規装備の開発や導入にかけられる金額は
それほど多くありません。
現行予算の枠組みの中で敵基地攻撃が可能な装備を導入すれば、どこかに
しわ寄せが行きます。敵基地攻撃能力が向上した分、対潜哨戒能力や要撃・
防空能力、災害対応能力等が低下することになるでしょう。
もし防衛費全体を増やすのであれば、社会保障費や公共事業費をさらに削る
ことになります。

2.技術的な問題
新しい兵器体系の開発、製造・調達、配備には時間がかかります(5~10年)。
また、戦術や運用法の見直しや訓練にも時間がかかります。一朝一夕に敵基
地攻撃能力をつけられるわけではありません。一番手っ取り早い方法は、海上
自衛隊のイージス艦に米国製トマホーク巡航ミサイル(通常弾頭)を配備する
ことだと思いますが、それにしてもすぐにはできないでしょう。法整備も含めれば、
相当な時間がかかることを覚悟して準備しなくてはいけません。

3.外交上の影響の問題
同盟国アメリカ、近隣諸国、その他の国際社会のリアクションを考えなくては
いけません。市民社会も含めて、国際世論の動向も無視できません。
特に同盟国のアメリカが敵基地攻撃についてどう思うかが最重要ポイントでしょう。
敵基地攻撃論にも2パターンあって、
 (1)相手に攻撃される前から先制攻撃するパターン、それに、
 (2)相手に攻撃された後にミサイル基地を攻撃するパターン、
があります。
前述(1)日本の先制攻撃パターンで言えば、日本が勝手に戦争をはじめて、
それに日米安保の関係でつき合わされるのはかなわないとアメリカが考える
可能性もあります。アメリカは、日本が攻撃を受けた際に日本を防衛すること
には異議はないかもしれません。しかし、日本から先に手を出した戦争でアメ
リカが日本を守ってくれるかといえば大いに疑問です。さらに、国際社会の
大反発を覚悟しなくてはいけません。
なお、(2)日本の反撃パターンについて言えば、米軍の打撃力に頼ることが
できるので、自衛隊と米軍の共同作戦ということになるでしょう。考えように
よっては、自衛隊が敵基地攻撃能力を持たなくても、米軍の打撃力に頼る
というオプションも十分現実的です。
また、日本は戦後60年間の努力のおかげでアフリカや西アジア、南アジア、
中南米諸国では、平和国家というイメージが定着しています。東南アジアも
戦後の貿易や投資、政府開発援助のおかげでかなり親日的になってきて
います。こういった日本の「平和国家」というブランドイメージを、敵基地攻撃
能力が大きく損なうことも考えなくてはいけません。ソフトパワー外交が評価
されている今日、せっかく「誠実で平和的な日本人」というイメージが国際社会
である程度定着しているのに、好戦的なイメージを広めるのは国家的損失です。
仮に敵基地攻撃能力を持つとしても、それを公言するのは外交上マイナスです。
例えば、支援戦闘機F2と空中給油機、電子戦機の組み合わせにより、敵基地
攻撃能力を持ちながらも、それを専守防衛の範囲内と強弁することも可能です。
北海道の基地から飛び立って沖縄で「地上部隊援護のため」と称して爆撃訓練
をやっていれば、「専守防衛の範囲内」という対外的な説明がつき、かつ、敵基
地攻撃能力を北朝鮮に見せつけることができます。露骨に「日本は敵基地攻撃
能力を持ってるぞ!」と主張するのは、日本の国際的イメージを低下させます。
仮に敵基地攻撃能力を持つにせよ、こっそりやるのが外交上手だと思います。
もちろん「こっそり」やっても、プロはすぐわかります。北朝鮮の玄人筋が、「日本
は公言していないが、実際には敵基地攻撃能力を持っている」と認識してくれれ
ば、北朝鮮に対する抑止力になります。

ざっと思いつく範囲内で以上のような前提条件をクリアしなくてはいけません。
もっとまじめに考えれば、数え切れないくらいさまざまな課題をクリアしなくては、
敵基地攻撃論は成り立たないはずです。
敵基地攻撃論というデリケートな議論は、丁寧に進めていく必要があります。
賛否の結論を出す前に、きっちりと前提条件(事実と客観データ)を積み上げた
上で、慎重な議論が必要だと思います。
感情や雰囲気に流されない健全な議論を求めたいと思います。

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2006年8月11日 (金)

総裁選の行方

額賀防衛庁長官が出馬しない方向のようです。
山崎拓さんも、出馬したくても派閥の内部の結束が乱れ、出馬できない様子
です。「加藤の乱」のときに結束の固さを印象付けた山崎派でさえ、派閥の
締め付けがきかなくなっています。
また、津島派も一致団結して額賀さんを押すということにはならなかったようです。
これらは、派閥の凋落を象徴する出来事と言えるでしょう。

他方、総裁選挙がつまらなくなってしまうのは、残念です。
有力な対抗馬がいないと、総裁選の政策論争が低調になります。
総裁選が消化試合にならないためには、有力な対抗馬が必要です。
来るべき参院選は、民主党との激しい政策論争になる(なってほしいという願い
も込めて)でしょう。誰がポスト小泉の総裁の座に着くにせよ、総裁選で党内の
激しい政策論争を経て、政策論争に強くなってほしいものです。厳しい総裁選を
勝ち抜いた総裁の方が、参院選の政策論争でもうまくやれるはずです。

私にとっては、誰が総裁になるかより、どうやって総裁になるかが大切です。
政策論争中心の総裁選になるよう、なんとかしたいものです。

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2006年8月 9日 (水)

このブログのこと

このところブログの休みが続き、アクセスしてくださった皆さま、たいへん
申し訳ありません。
別に海外出張に行っていたわけでもなく、長期休暇をとっていたわけでも
ありませんが、パソコンに向かう時間があまりなく、ついついブログの更新
ができない状況に陥っておりました。

某通信社がこのブログを引用して記事を書いてくれるそうです(掲載日未定)。
また、先日、某新聞の総裁選に関する自民党新人議員の動きを報じた記事で、
私のブログのタイトルが括弧書きで引用されていました(出典は明記せず)。
マスコミ関係者の一部は読んでくれているようで、ブログを読んで取材に来て
くれる方もいます。

他方、アクセス数から言うと、選挙区の有権者でブログを読んでくれている人
は少ないようです。
毎朝のように駅頭で演説し、国政レポート(チラシ)を配布しているものの、
限られた数の有権者にしか、自分の考えや活動を知ってもらえません。
例えば、駅頭演説と駅で配るチラシは、朝に電車通勤している会社員以外
にはほとんど届きません。
電車通勤しない人(=自営業者、主婦、退職者、車通勤者等)に対してどう
やって考えや活動を知ってもらうか、なかなかいい手がありません。
ブログやホームページはインターネットにアクセスしていて、かつ、政治に
興味がある人にしか届きません。
テレビの討論番組やニュース番組に出るといった戦略も有効かもしれませ
んが、それはけっこう難しいのが現実です。

といった背景の下、ブログの愛読者の皆さまにお願いです。
ブログ以外のユニークな広報戦略のご提案をお願いします。

これからの政治活動は、一方通行の広報活動・宣伝活動ではなく、双方向の
「政策コミュニケーション」とでも言うべき活動が大切になってくると考えています。
インターネットを駆使しても、しなくても、どちらでも結構ですが、低コスト(ある
いは無償)で効果的な広報戦略や「政策コミュニケーション」戦略について、
いいアイデアがあれば、どしどしご提案下さい。
なお、残念ながら、採用されたアイデアにも報酬は払えませんが(苦笑)。

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2006年8月 3日 (木)

亀田選手の判定勝ちと日本人のバランス感覚

昨日のボクシングでは、亀田選手が微妙な判定勝ちを収めました。
ボクシングのことはよくわかりませんが、それに対する世論の反応が興味
深かったです。

普通に考えると日本人が勝ったことを素直に喜びそうなものですが、判定が
フェアではないと考える人が多いようで、テレビ局に抗議が殺到したそうです。
マスコミ報道も世論の動向も、判定が間違っていたのではないかという捉え方
が多いようです。

この状況は日本人のバランス感覚の良さを示しているのかもしれません。
身内である日本人が勝ったとしても、判定のフェアさに疑念を持てば素直に
喜ばない。これこそ冷静で大人の対応だと思います。

日本人のバランス感覚の良さを垣間見た思いです。
日本は健全だと思いました。

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2006年8月 2日 (水)

LIVEDOORニュースの取材

今日、LIVEDOORニュースの動画ニュースの取材を受けました。
テーマは「南部アジア外交の強化について」という地味なものです。
外務省がアジア外交強化の観点から組織改変を行い、「南部アジア部」という
部署を新設しました。
それについてコメントを求められました。

マニアックな質問にマニアックに答えました。
ポイントは、
  1)南部アジア(南アジア+東南アジア)は経済的にも外交的にも
    これから重要度を増す。
  2)南アジアと東南アジアは伝統的に親日的な国が多く、大切に
    しなくてはいけない。
  3)経済だけでなく、政治的にも日本が南部アジア地域の安定の
    ために果たせる役割は大きい。
といったもの。

http://news.livedoor.com/asx/2006/0802_21.asx
(10分50秒からの登場です。番組の情報はこちら

ところでビデオに映った自分の顔は、やはり思ったよりもまん丸に映るもの
ですね。やせなくては・・・。

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