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2006年10月24日 (火)

造反議員復党は是か非か?

今朝の新聞によると、造反議員復党へ調整が始まったようです。
私は今の段階で復党を認めるのは間違いだと思います。

自民党には自由党や新自由クラブから復党して、活躍している
先輩議員が何人もいます。
復党は絶対にダメだ、とは言いません。

しかし、以下の3点:
 1)タイミング(参院選前)の問題、
 2)原理原則と説明の問題、
 3)いわゆる"刺客議員"の処遇の問題
が解決されるまでは、無原則に復党を認めるのは政党としての
自殺行為です。

1)参院選前というタイミングの問題
今の段階で郵政造反組の復党を認めれば、あきらかに参院選
対策と見られます。
有権者から「去年の郵政解散はなんだったんだ?」というご批判
を受けます。
原理原則もなく、単なる目先の参院選対策で復党問題を議論する
のは間違いです。

2)原理原則と説明責任の果たし方
衆院の造反組は党の方針に逆らい、自民党の公認候補と戦った
わけです。よほどの理由がない限り、そして、党へのよほどの
貢献がない限り、復党をあっさり認めてはいけません。
そんなことをしたら、小選挙区制(二大政党制)の「政策論争型選挙」
は戦えません。
小選挙区制度の本質は、「政策で選ぶ。政党で選ぶ。」という点だと
思います。そして造反議員は、政策で自民党を出た人たちです。

中選挙区制度で選ばれた議員だったら、党を出たり入ったりしても
大きな支障はないと思います。
中選挙区時代の保守系候補は、政策で戦っているというよりも、
候補者の人柄や後援会組織で戦っていたという色彩が強いと
思います。中選挙区制で選出された議員が、自分の意思で党を
出たり入ったりしても、有権者もそれ程問題視しないはずです
(政党や政策で選んでないので)。
中選挙区時代のマインドで考えると、復党もごく自然な発想かも
しれません。

しかし、今議題になっているのは、小選挙区制で選ばれた議員
の復党問題です。
小選挙区制の政策論争型選挙戦において、一度は自民党の
政策に真っ向から反対した人たちです。
あっさり復党を認めては、有権者に説明がつきません。
造反議員の組織票は得られるかもしれませんが、無党派層の票
は大幅に失うでしょう(それも全国的に)。

参院選挙対策で造反議員の復党を進めていますが、そもそも
参院選挙対策として有効かどうか疑わしい気もします。
少なくとも都市部では参院選対策として逆効果でしょう。

3)いわゆる"刺客議員"の処遇の問題
いわゆる"刺客議員"が造反組の復党によって、 不利益を被る
ことはあってはなりません。
そんなことをすれば、"刺客"と揶揄されながらも、造反議員と
戦った新人議員や、その議員に投票して下さった有権者に対し
て、説明がつきません。
"刺客議員"を切り捨てるようなことになれば、自民党は何の
落ち度のない人間を切る捨てることになります。
郵政造反組の切り捨てには、政策的な大義名分がありました。
しかし、参院選対策のためだけに、造反組と戦った新人議員を
切り捨てるのには、何の大義名分もありません。
米国海兵隊は決して負傷者や戦死者の遺体を見捨てません。
命がけで戦った仲間を海兵隊は決して見捨てない、ということ
を全ての海兵隊員が確信しているからこそ、命がけで組織の
ため国のために戦えるのです。
「骨を拾う」ということは組織の存続のために非常に重要なこと
です。

もう一度整理すると、
造反議員を今の段階で無原則に復党させると:
【得るもの】
 造反議員の組織票
 守旧派抵抗勢力イメージ
 無原則な印象
【失うもの】
 無党派層の票
 改革政党のイメージ
 原理原則や大義

参院選後に造反議員の党への貢献度(参院選への貢献度)を
見た上で、いわゆる"刺客議員"の処遇もきちんと整理した上で、
また、以後は党の方針に従うという誓約のもとで、造反組の
復党を認めるか否かを判断すべきです。

民主党の小沢代表は、国民新党や社民党、新党大地等、
選挙に勝つためなら、政策などお構いなしで、どんな政党と
でも無原則に組むようです。
対するわが自民党は、原理原則に忠実な政党であるべきです。
自民党は原理原則に忠実にしっかりした政策を持ち、国民の
信頼を得られる正当を目指すべきです。

最大の参院選対策は、すぐれた政策をつくり実行すること、
そして、原理原則に忠実なわかりやすい政党を目指すこと、
ではないでしょうか。

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