格差是正は正義か?
ふだん自民党守旧派の批判ばかりしている私ですが、
野党にも問題があります(なんのこっちゃ?)。
あえてタイトルを強い表現にしましたが、
民主党の課題設定は大いに疑問を感じるのです。
特に今日行なわれた小沢代表の代表質問を聞いて、
(1)「格差」イコール「悪」であり、
(2)公正な競争をやれば格差はなくなる、
と認識されているように思いました。
そもそも格差自体は問題ではなく、
所得の低い人の割合が増えていることが問題です。
お金持ちが増えることは、
必ずしも悪いことではありません。
ただ、生活に困窮している人が増えることは、
決して望ましいことではありません。
目指すべきは、貧困層の底上げです。
金持ちを引きずり降ろすのではなく、
貧困層を引っ張り上げる政策こそ必要なのです。
「貧困層」という言葉に抵抗感を覚える人もいるようですが、
あえて貧困対策と呼びたいと思います。
私は大学で「開発経済学」という学問を勉強し(一応)、
JICA時代やNGO時代には途上国の貧困削減を目指して働いてきました。
途上国援助に関わってきた人間には「貧困対策」という言葉がしっくりするのですが、
途上国でも他の先進国でも貧困対策に真剣に取り組んでいます。
わが国もやはり「貧困対策」と明確に銘打って、
全力をあげて貧困層の底上げに取り組むべきです。
格差是正といったニュートラルな言葉ではなく、
貧困対策というある意味でドギツイ言葉を使って課題を設定し、
貧困問題に真正面から取り組むべきだと思います。
失業者の就業支援、ホームレス支援、母子家庭への支援、女性の雇用機会均等のための政策、フリーター・ニート対策等、取り組むべき課題はたくさんあります。
また、公正な競争のもとでもやはり勝ち組も負け組も発生する以上、
格差はなくなりません。
昨年の千葉補選で民主党候補は、
「負け組ゼロ」を公約にしていましたが、
そんな社会はあり得ません。
実際、そのときの補選では、
負け組が2名(=自民候補と共産候補)が出ています。
格差をなくし、負け組をゼロにしようと思えば、
社会主義的な政策をとり、
大きな政府を目指していくしか道はありません。
ある程度の格差の存在を前提としながらも、
負け組になっても再チャレンジできる政策、
格差が固定化しない仕組みこそがいま求められます。
格差是正国会ではなく、
あえて「貧困対策」国会であってほしいと思います
(こんな意見は自民党内でも通りそうにありませんが・・・)。
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