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2007年1月29日 (月)

格差是正は正義か?

ふだん自民党守旧派の批判ばかりしている私ですが、
野党にも問題があります(なんのこっちゃ?)。
あえてタイトルを強い表現にしましたが、
民主党の課題設定は大いに疑問を感じるのです。

特に今日行なわれた小沢代表の代表質問を聞いて、
(1)「格差」イコール「悪」であり、
(2)公正な競争をやれば格差はなくなる、
と認識されているように思いました。

そもそも格差自体は問題ではなく、
所得の低い人の割合が増えていることが問題です。
お金持ちが増えることは、
必ずしも悪いことではありません。
ただ、生活に困窮している人が増えることは、
決して望ましいことではありません。

目指すべきは、貧困層の底上げです。
金持ちを引きずり降ろすのではなく、
貧困層を引っ張り上げる政策こそ必要なのです。

「貧困層」という言葉に抵抗感を覚える人もいるようですが、
あえて貧困対策と呼びたいと思います。
私は大学で「開発経済学」という学問を勉強し(一応)、
JICA時代やNGO時代には途上国の貧困削減を目指して働いてきました。
途上国援助に関わってきた人間には「貧困対策」という言葉がしっくりするのですが、
途上国でも他の先進国でも貧困対策に真剣に取り組んでいます。

わが国もやはり「貧困対策」と明確に銘打って、
全力をあげて貧困層の底上げに取り組むべきです。
格差是正といったニュートラルな言葉ではなく、
貧困対策というある意味でドギツイ言葉を使って課題を設定し、
貧困問題に真正面から取り組むべきだと思います。
失業者の就業支援、ホームレス支援、母子家庭への支援、女性の雇用機会均等のための政策、フリーター・ニート対策等、取り組むべき課題はたくさんあります。

また、公正な競争のもとでもやはり勝ち組も負け組も発生する以上、
格差はなくなりません。
昨年の千葉補選で民主党候補は、
「負け組ゼロ」を公約にしていましたが、
そんな社会はあり得ません。
実際、そのときの補選では、
負け組が2名(=自民候補と共産候補)が出ています。
格差をなくし、負け組をゼロにしようと思えば、
社会主義的な政策をとり、
大きな政府を目指していくしか道はありません。

ある程度の格差の存在を前提としながらも、
負け組になっても再チャレンジできる政策、
格差が固定化しない仕組みこそがいま求められます。
格差是正国会ではなく、
あえて「貧困対策」国会であってほしいと思います
(こんな意見は自民党内でも通りそうにありませんが・・・)。

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