政治における知的な誠実さ
朝日新聞社の「論座」というオピニオン誌がありますが、
昨年の4月号で私の体験談風の文章を載せてもらったことがあり、
それ以来、毎月購読しています。
さて、その「論座」5月号で政治学者の佐々木毅教授が、
政治に関して、次のようにおっしゃっていました。
「状況が複雑になり、自分のポジションが難しくなると
すぐに単純化して、話をわかったようにしたい
という一種の知的退廃がありますね。
インフォメーションはみんな追い求めるけど、
それをどうするかというと、
そこで思考停止してしまう」
私が学生時代に受けた授業の中で、
最上敏樹教授(国際政治、平和研究)は、
「複雑なことを単純化して理解しようとする態度を、
クロマニヨン的知性と言う」
といった趣旨のことをおっしゃったのが
強く印象に残っています。
ややもすると政治の世界では、
複雑な事象を単純に、
言わば、みのもんた風にバッサリと切り捨て、
結論に短兵急に飛びついてしまう、
そんな場面がたくさん見られます。
それじゃあ、いけないんでしょう。
しかし、テレビ政治と言われるくらい、
テレビの影響力が強い中で、
短いフレーズでインパクトのあることを
言わなくてはいけない、
という状況は変わらないと思います。
複雑で難しい事象を簡潔にわかりやすく伝える能力、
混沌とした状況の中で本質を見抜いて言語化する能力、
専門知識を持ちつつも素人にわかる言葉で話す能力、
そういう能力が政治家に求められるのでしょう。
そういう能力を身に付けるべく、日々努力します。
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