いま、どんな政治が求められているか?
最近、朝の駅頭で配っている国政報告21号です。
そもそも「どんな政治が必要か?」という根源的な問いに対し、
つたなくても自分の言葉で(一部引用もありますが)、
書いてみました。
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いま、どんな政治が求められるか?
社会保険庁の「宙に浮いた年金記録問題」では
次から次に新しい問題が見つかり、
いまだ全容がつかめません。
膨大な国の借金は増え続けています。
いまの日本が抱えるさまざまな問題を解決するためには、
①国民の目に見える政治、
②問題を先送りしない政治、
③脱利益誘導政治に向けた「言葉政治」
が求められています。
国民の目に見える政治
問題は見えないところで起こります。
政治資金規正法のすき間で資金の流れが見えないのが、
事務所費問題でした。
一般会計の赤字は見えやすいのですが、
特別会計の赤字は見えにくく、
国民の目に見えないところで、
いつの間にか赤字が増えていました。
情報公開をさらに進め、「国民の目に見える政治」を実現することが、
不正やムダを減らす特効薬になります。
ガラス張りの行政を実現し、国民の目に見えるようにすれば、
官製談合や非効率な行政サービスが発生しにくくなります。
また、日本では政策の実証研究がたいへん遅れています。
その結果、政策策定がきわめて非科学的になされ、
利害調整やカンに頼った政策形成が主流です。
行政機関や公的研究機関がもっているデータを公開すれば、
政策の実証研究が容易になります。
政策研究の成果を実際の政策づくりにいかすことができれば、
政策の質は向上します。
「国民の目に見える政治」を実現すれば、
不正やムダは減り、政策の質も上がります。
問題を先送りしない政治
いわゆる「宙に浮いた年金記録問題」は、
問題先送りのツケです。
歴代の総理・厚相・社会保険庁長官が責任を問われるべき問題です。
いい加減にデータを処理していたら、
いつか大きな問題になることは目に見えていたはずです。
また、国の借金は増え続け、作年度末で834兆円になりました。
これ以上ツケを未来の世代に回せません。
これらの問題は何の手を打たなくても、
10年や20年はしのげるかもしれません。
しかし、その先の世代にとっては死活問題となります。
未来の世代に迷惑をかけないように、
「問題を先送りしない政治」が求められます。
小泉改革が国民の多くの支持を得たのは、
ワイドショーにだまされたせいだとは思いません。
小泉改革を単なるポピュリズムと批判するのは皮相的な理解です。
痛みをともなう改革に勇気をもって取り組み、
既得権益や党内守旧派と戦う真剣さが支持されたのだと思います。
構造改革が進んだ結果、不良債権処理は進み、
景気も少しずつ回復し、失業率は下がりました。
改革の副作用はあっても、それを上回るメリットがあったのは間違いないと思います。
今後とも財政赤字を減らしていくためには、
行政サービスの予算も減らさざるを得ません。
多少の不都合や痛みを我慢して問題の解決に取り組む
「問題を先送りしない政治」こそが、
未来の世代がしあわせに生きていける国をつくるために不可欠です。
新しい「言葉政治」の時代
右肩上がりの経済成長の時代には、
利益誘導政治が効果的に機能したかもしれません。
かつては優秀な官僚機構と好調な経済のおかげで、
ふくらみ続けるパイの配分だけを考えていれば、
それなりに政治が成り立ちました。
しかし、現在の少子高齢化・低成長時代には、
利益を誘導しようにも財源がありません。
硬直的な官僚機構は、グローバリゼーション時代の経済と社会の激変に柔軟に対応できません。
いまこそ利益誘導政治と官僚主導政治から脱却し、
新しい政治モデルを模索する時期です。
政治学者の高瀬淳一氏の言葉を借りれば、
「不利益分配社会」に対応するために、「言葉政治」が求められます。
アメをばらまくだけの政治なら簡単ですが、
公共事業削減や負担増といった「不利益分配」を行うためには、
政治のリーダーが国民に向かって自分の言葉で語りかけ、
国民に納得してもらいながら、政策を実現していかなくてはいけません。
いまの政治家は、政治家自身も含め誰も望んでいない「不利益分配」を、
勇気をもって断行する覚悟と説得のための言葉を持たなくてはいけません。
いまは「利益」の政治から、「理念」の政治への転換期とも言えます。
昔だったら「この道路はオレが引いた」とか、
「この補助金はオレがとってやった」と自慢すれば当選できたかもしれません。
しかし、いまでは公共事業も補助金も減る一方で、
昔ながらの利益誘導的政治手法は通用しません。
自分の言葉で理念や政策を語り、
避けられない「不利益分配」を行いつつも、
国民に夢や希望、そして安心感を与えるのが、
これからの政治家の役割です。
言葉政治の時代、理念の政治の時代にふさわしい、
新しい政治家像をつくっていかなくてはいけません。
結び:チャレンジし続ける政治
活力と希望にみちた日本をつくるには、
新しいアイデアや技術、新しい産業、新しい制度が必要です。
既成概念やしがらみにとらわれず、
ゼロベースの発想と行動力でチャレンジし続けることが、これまで以上に重要です。
変化の激しい時代にリスクを恐れて何も変えないことは、
それ自体が大きなリスクです。
常に変化し続ける状況に対応するためには、
常に自己革新し、チャレンジし続けることが大切です。
「民主主義は未完である」とよく言われます。
理想に向かって、現実的に行動し、
「チャレンジし続ける政治」を目指します。
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