「戦略」とは?
今日も国会は大荒れ。
野党から河野議長の不信任決議案が出され、
午前中に出席予定だった委員会が午後に延期です。
午前中の予定がぽっかり空いて、
午後の予定を再調整しなくてはいけなくなりそうです。
ところで、政治の世界では「戦略」という言葉が、
定義があいまいなまま使われています。
○○戦略会議とか、△△戦略計画とか、戦略的外交とか、
わかったような気分になれるので要警戒の言葉です。
私が考える「戦略」の定義・要件は、
1.切り捨てること。
選択と集中と言ってもよいでしょう。
目的にあわないもの、無駄なものを切り捨て、
目的に向かってまっしぐらに進むのに「戦略」は不可欠です。
あれもこれもと網羅するのは「戦略」としては弱いと思います。
限られた資源を効果的に使うためにメリハリをつけて、
優先順位の高いところに資源を重点配分する、
それが「戦略」だと思います。
2.トップダウンで決定。
ボトムアップで各部署や各省庁から上がってきた案を、
切り貼りしてつくっていくのは「戦略」の名に値しません。
ボトムアップの積み上げ方式だと、
重点がぼやけてしまって、
何が重要なのか見えにくくなります。
みんなの意見を聞きながら、
パッチワーク式に切り貼りした「総合戦略」は、
大局観を欠き、「戦略」の定義に入らないように思います。
3.思い切った決断をともなう。
将来の状況を予測するのが容易な状況のもとで、
漸進的に改革を進める場合には、
「戦略」はそれほど重要ではありません。
しかし、先が読めない状況のもとで、
思い切った決断が求められるケースこそ、
「戦略」が重要になってくるのだと思います。
みんなが納得するような小さくまとまったものは、
あまり「戦略」的でないと思います。
とんがった内容で、反対者がたくさんいても、
あえて勇気を持って踏み込むときに「戦略」が
必要になるのだと思います。
といったものです。
以上1~3のモノサシに照らすと、
昨夜発表された「骨太2007」は、
戦略としては弱いように感じます。
自民党の総務会であっさり了承される「骨太方針」が、
戦略的であろうはずがありません。
自民党の総務会でカンカンガクガクの激論を経て、
やっとこさ了承されるような「骨太方針」こそ、
戦略的で「骨太」だと言えると思います。
八方美人的で誰からも反対されない「骨太方針」は、
もはや「骨太」ではないと思います。
学生時代バイトしていた焼きとん屋のおやじさんが、
「いい人、いい人。どうでもいい人ってな。
いい人と言われたら、どうでもいい人だと思われてるんだ。」
といった趣旨のことを言っていたのを思いました。
誰からも愛される「どうでもいい骨太方針」にならないか、
たいへん心配です。
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