自民惨敗(2):今後の国会運営
自民党もこれだけ大きく負けると今後6年間は、
参議院で自公は少数派に転落してしまうでしょう。
衆議院と参議院のねじれが恒常化します。
衆議院と参議院のねじれが恒常化するのは、
日本の議会史上初めてのことです。
連立の組み換えでどうにかなる状況ではありません。
これまで誰も経験したことのない状況が生じます。
政府与党は衆議院で3分の2あるからといって、
強引な国会運営をすれば国民の信頼を失います。
野党も片っ端から政府提出法案を否決していたら、
55年体制の社会党のように見られ、政権担当能力を疑われ、
国民の信頼を失っていくでしょう。
したがって、今後6年間は大規模な政界再編がない限り、
丁寧な国会運営が求められるようになります。
政府与党は強引な国会運営はできません。
野党もなんでも反対の野党ではダメで、
野党の対案路線が本格化せざるを得ない状況になります。
野党の対案路線が本格化すれば、
政策論争が深化することが期待できます。
また、政府案を審議した結果、修正が加えられることも増えるでしょう。
うまく行けば、形骸化していた国会審議が、実質的な意味を持つようになり、
健全な議会制民主主義の発展に貢献するかもしれません。
うまく行くかどうかは、与野党の努力と協力次第でしょう。
与野党ともに大人の対応をとって、国会審議の実質化を進めるべく、
超党派で国会改革を進めるべきだと思います。
自民党はいまこそ与党の事前審査制度をなくし(あるいは大幅に簡素化し)、
党内の密室の議論ではなく、オープンな国会委員会の場で議論をするという、
日本以外の議会制民主主義の国では当たり前の状態をつくり出すべきです。
与党の事前審査制度が、内閣主導・政治主導の実現を妨げてきました。
これからの時代にふさわしい「政治主導」のあり方は、
個々の政治家が影響力を行使する「政治家主導」でもなく、
与党という私的な団体が法的根拠のない影響力を行使する「与党主導」でもなく、
首相を中心とする「内閣主導」でなくてはいけません。
与党の事前審査制度をなくすべきです。
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