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2007年7月 4日 (水)

故宮沢元首相の叙勲辞退

松岡大臣の自殺、年金記録問題、久間大臣の辞任など、
政治の世界では嫌なニュースが続いています。
そんな中、政界でさわやかなニュースだと思ったのは、
故宮沢元首相の叙勲辞退です。

政治家としての姿勢はやはり立派だと思います。
そもそも議員や公務員が、
○○の役職に就けば、自動的に△△の叙位叙勲される、
という制度に意味があるのか疑問です。
内閣府の役人にひとさまの人生を格付けする資格が、
果たしてあるのでしょうか。
私だったら自分が真剣に生きてきた人生を、
役所にランク付けされたくありません。

議員や公務員は税金で給与をもらっているのだから、
国家や社会のために尽くすのは当たり前です。
そのことで国家から顕彰してもらう必要はないと思います。
職業に貴賤はないと言うように、
議員や公務員の仕事の責任が重いのはもちろんですが、
議員や公務員の仕事だけが尊い仕事だとは思いません。

本来顕彰すべきは、ボランティアで社会に貢献している人や、
職業を通じて社会に大きな貢献をした民間人、教育者、研究者等に
限られるべきだと思います。
そして民間の方への顕彰制度は、もっと拡充すべきだと思います。
小さな善意をコツコツ積み立てているような人を、
草の根から探し出して、政府がスポットライトをあてて、
広く社会の人たちに知ってもらい、模範としてもらう、
ということは大きな意味があると思います。

公務員で例外的に顕彰対象になるべきは、
公務中に殉職された警察官や消防士、自衛官、
といった人たちだけだと思います。
それ以外の議員や公務員は、叙勲制度で顕彰されるより、
自分が誠実に真剣に取り組んできた仕事を内心で誇り、
「いい意味」の自己満足にひたればよいと思います。

故宮沢元首相の叙勲辞退には、
「オレが政治家になったのは、
地位や名誉、カネや権力のためじゃない。
純粋に日本のため、国家・国民のためだ。」と
そんな矜持とメッセージが込められていると思います。
ご冥福を心からお祈りします。

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