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2008年1月28日 (月)

官の焼け太りを防ぐには

消費者問題調査会の事務局次長をやっている関係で、
いわゆる「消費者庁」創設の議論にも参加しています。
元NPOの専従スタッフの視点から見て、
ちょっと違和感を覚えることがあります。

食品偽装問題で「政府は何をやっているんだ!」と、
政府を批判するテレビのコメンテーター等が、
別の機会に、官の肥大化を批判していたりします。

しかし、「政府は何をやっているんだ!」という主張は、
裏を返すと、お上頼みの発想です。
お上頼みのメンタリティが、大きな政府につながります。

「政府は何をやっているんだ!」という批判の結果、
食品偽装を監視する役人が増えて、予算がついて、
官の焼け太りを招くことになりかねません。
この繰り返しが、官僚主導国家を築いてきました。

「政府は何をやっているんだ!」と、
みのもんた的なシンプルな怒りを爆発させる前に、
「われわれに何ができるだろうか?」と
自らに問いかける姿勢が、大切ではないでしょうか。

食品の安全に関心を持っているのは、
農水省や厚労省の役人だけではありません。
生協や農協、消費者団体、NPO、スーパーの経営者や、
農家や食品加工業者も関心を持っているでしょう。
ごくごく一部の心ない業者のために、
迷惑している健全な業者もたくさんあることでしょう。

たとえば、消費者団体と健全な生産者が協力して、
業界の独自ルールを自主的につくれるかもしれません。
あるいは、行政と民間(生産者、消費者)で話し合い、
対応策を官民のパートナーシップで考えていくことも、
とても重要だと思います。
ひとりの市民の立場でも、食品を購入するときに、
安全を気づかっている企業や生協のものを選ぶ、
といったことで、自己防衛できます。

短絡的な政府批判が、官僚機構の肥大化を招く、
というパラドックスを起こさせないよう、
市民もわれわれ議員も注意しないといけないと思います。

「政府は何をやっているんだ!」と叫ぶ前に、
「市民の立場で何ができるだろうか?」と自問する姿勢が、
より良い社会をつくり、官の肥大化を防ぐことになります。

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