ODA出前講座を視察
ODAに対する市民の理解を深めるため、
外務省は「ODA出前講座」というのを開催しています。
某女子大学付属女子中学校の国際理解教育の一環として、
ODA出前講座が開催されるのを、視察しました。
外務省のODA担当課の首席事務官が、
女子中学生の前で照れくさそうに講義をしているのは、
なんとなくほほえましいものがあります。
土曜日なのにご苦労さまでした。
隣の部屋ではネパールの女子教育を支援しているNPOの人が、
講義をしていました。その方の本業は女子大の教授で、
ボランティアとしてNPOに関わっていらっしゃいます。
以前に国立女性教育会館の件で自民党本部でもお会いした方で、
私のJICA時代の上司とも昵懇だそうで、
もともと途上国の教育援助が専門の私とは気が合います。
ここの学校は、先生も生徒もまじめで、品が良く、好印象で、
自分の中学生時代とは雲泥の差です。
生徒は真剣に講師の話を聞くし、問題意識もあって、
いまどきの中学生も捨てたものではないと思いました。
中学生の卒業研究の小論文を手に取ってみると、
とても中学生とは思えない問題意識を持っている子もいて、
非常に印象的でした。
生まれて初めて中高一貫の私立学校の授業を見てみて、
ずいぶんと恵まれた学習環境だと驚きました。
私自身は福岡の片田舎の「荒れた」公立中学校で学び、
ヤンキーにかつあげされたり、生徒が先生を殴ったりと、
とても勉強に集中できる雰囲気ではなく、
中学時代の良い思い出はほとんどありません。
ちょっとうらやましい気もします。
このところ、「こんなに国の借金があるのに、
なんでわざわざアジアやアフリカに援助をするのか?」
という意見がたいへんよく聞かれるようになってきました。
今日のODA出前講座でもそういう質問がありました。
一人当たりのODA供与額と、GDPに占めるODA比率は、
日本は先進国で最下位に近い方になってしまいました。
人口と経済規模が半分程度のイギリスやフランスにも、
日本のODA総額は負けつつあり、すぐに5位くらいに落ちます。
日本は先進国の中でもっともケチな国のひとつになりました。
国際社会の公共益と国益は不可分の時代に入っています。
日本ほどグローバルな経済と自由貿易の恩恵を受けていながら、
それを自覚していない国はないと思います。
環境やテロ、貧困、感染症といったグローバルな課題の解決に、
日本としても積極的に貢献していかなくては、
日本は、ますます世界の中で無視され、存在感を失います。
また、ODAを通じた二国間の友好関係が、
資源確保や経済関係強化の基礎になっています。
霞ヶ関の一部官庁と族議員は、外資規制等の経済鎖国政策に走り、
日本はますます内向きになっています。
海外に開かれた国をつくることが、日本のサバイバルに不可欠です。
若くて柔軟な頭を持った中学生には、世界に目を向けて、
視野の広い大人を目指してほしいものです。
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