もはやODA大国ではない
OECDのODA実績の07年暫定値によれば、
日本のODAはドイツとフランスにも抜かれ、
世界で第5位に転落しました。
イギリスにはその前年から抜かれていました。
しかも、07年は前年度比3割も削減しました。
もはや日本はODA大国ではありません。
アフリカ開発会議(TICAD)を主催する余裕は、
いまの日本にはないと言って良いでしょう。
06年度の世界のGDPは、次の通りです。
1)アメリカ: 132,018億ドル
2)日本: 43,401億ドル
3)ドイツ: 29,067億ドル
4)中国: 26,681億ドル
5)イギリス: 23,450億ドル
6)フランス: 22,307億ドル
人口で言えば、イギリスとフランスは約6千万人で、
日本の人口の半分程度しかありません。
経済規模でも人口でも半分くらいのイギリスとフランスに、
ODA供与額で抜かれているのが現状です。
選挙区ではよく、「日本国内にも貧しい人はいるのに、
なんでわざわざ途上国に膨大なODAをあげるのか?」と
批判されることがあります。
しかし、日本の経済規模と人口を考えると、
ODAは膨大ではなく、OECD諸国の中で少ない部類です。
もちろんイギリスやフランスにも貧しい人はいますが、
それでも国際貢献のためにお金をかけています。
しかも、イギリス、フランスは、かなり防衛にお金をかけています。
日本の防衛費はGDP1%程度ときわめて低い水準です。
外交力の裏付けになる防衛費が少ない上に、
さらにODAまで削減すると、日本の国際社会におけるプレゼンスは、
ますます小さくなります。外交力低下は必然です。
防衛費を増やせとは言いませんが、
せめて外交力の裏付けになるODAはもう少し確保しないと、
長年築き上げてきた日本に対する信頼が損なわれます。
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