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2008年5月23日 (金)

オープンスカイ戦略の!

私が事務局次長をやっている「日本の活力創造特命委員会」で、
今朝8時からの勉強会に伊藤元重教授をお招きして、
アジア・オープンスカイ(航空自由化)のお話をうかがいました。

がんじがらめの規制と戦略性のない国土交通省の政策のために、
すでに港湾の分野では、日本はアジアの後進国になりつつあります。
港湾分野では、出遅れたというよりも、手遅れに近い状態です。

伊藤教授によれば、今のままでは航空分野も手遅れになりつつあります。
今すぐに手を打てば、まだ間に合います。

羽田と成田の発着枠は、両方足しても、潜在需要を満たせません。
羽田が国内、成田が国際、という30~40年前に決められた枠組みを捨て、
羽田の国際化を実現していかなくてはいけません。

成田空港は24時間空港ではありませんが、
世界の主要国際空港では考えられないことです。
しかし、羽田空港は24時間空港化できます。
24時間空港の羽田を活用すれば、かなり利便性は高まります。

また、アジアの近距離国際線については、成田はとても不便です。
日本の地方都市からアジアの都市へ行こうとすると、
成田空港までの移動がたいへんになります。
羽田空港なら地方都市からもアクセスが楽です。
また、首都圏でさえ、成田まで3時間、飛行機に乗ってるのは2時間といった、
たいへん不幸な状況も生まれがちです。
上海やソウル、台北やマニラ、香港といった近距離国際線は、
羽田を使った方がよほど便利で、人の移動を活発化できるでしょう。

環境負荷を考えると、国内移動(特に本州内)は新幹線が望ましく、
羽田と大阪の間の航空路線等は中長期的には新幹線に代替すべきです。
そして国内線の発着枠が空いた分で、国際線を増やすのが良いでしょう。

また、地方にたくさんある空港は、あまり活用されていません。
規制緩和で発着料の値段も下げて、もっと稼働率を上げると良いでしょう。
せっかくつくった空港で閑古鳥が鳴いているのなら、
発着料を大幅値下げしてアジアとつなげると良いと思います。

人の流れが活発になり、観光客やビジネス客が増えれば、
地方の活性化に大いに貢献します。
北海道のスキー場や温泉街はオーストラリア人や台湾人で潤っています。
九州の別府は韓国人観光客であふれています。
地方の活性化のために、成長著しいアジアに地方空港を開いていくだけで、
それ程大きなコストをかけずに成果が上がると思います。

また、ほとんど使われていない地方空港は、
貨物専用ハブ空港と位置付け、航空貨物輸送の拠点にすればよいと思います。
民営化した郵政会社には国際競争に勝てる国際物流会社を目指してほしいですが、
その時に航空貨物輸送のハブ空港が安く使えれば、強力な武器になるでしょう。

地方に空港を建設しろ、とは決して主張しません。
すでにある地方空港の規制を緩和して、既存の空港の利用率をあげろ、
と主張したいと思います。
新たな税金の投入がほとんどなくても、規制を緩和するだけで、
相当な経済効果が期待できると思われます。

アジア・オープンスカイは、経済的メリットはもちろんのこと、
人の流れを活性化して、東アジアの連携を深める効果も期待できます。

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