« 対アフリカODA倍増 | トップページ | 公務員と非常勤嘱託の格差 »

2008年5月21日 (水)

与党 VS 政府のバトル

今日は9時から17時までずっと衆議院外務委員会です(途中休憩有り)。
議題は日本・アセアンセンターという国際機関に関する協定の改定です。
正式には「東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター」という名称で、
貿易、投資、観光の3つの分野で交流を促進しています。

この日本・アセアンセンターは、「一応」国際機関ですが、
予算の9割を日本が出し、事務局長を含めスタッフの大半は日本人です。
事務局長は外務省の天下りポスト化しています。

わが党の外務委員会の河野太郎理事が質問に立ち、
徹底してアセアンセンターの予算の使い道について追求しました。
河野代議士は小野寺外務副大臣を相手に厳しい言葉で追及します。
とても与党自民党の議員とは思えない追求姿勢です。

貿易の促進のために、このセンターは銀座の一等地に立地し、
商品展示場を持っています。
しかし、どう見ても貿易促進には微々たる役割しか果たしていません。
日本貿易振興機構(JETRO)も同じように貿易促進業務をやっているし、
JETROの方が予算も人員もノウハウも展示会場も勝っています。
投資についても日本・アセアンセンターよりもJETROの方が得意そうです。
観光も観光庁か国際観光振興機構がやればいい仕事です。

客観的に見て、今のようなやり方なら日本・アセアンセンターの存在意義は、
疑わしいと言わざるを得ません。
フィリピンに留学し、インドネシアに仕事で駐在した私としては、
日本とアセアンとの関係強化は、ライフワークのひとつです。
このセンターをより良い形で抜本的に改革したいと思っています。
このセンターはアセアン事務局やアセアン各国と共同で運営しているため、
日本政府の言いなりということにはなりませんが、
日本政府から前向きな改革を提言すべきと思います。

日本・アセアンセンターの貿易投資促進業務はJETROに移管し、
JETRO内に「日本・アセアン貿易投資促進センター」を設置すべきです。
観光に関しては観光庁または国際観光振興機構に業務を移管すればいいと思います。

そして日本・アセアンセンターは、日本とアセアンの知的交流のために、
シンクタンクやフォーラムの機能を持たせればよいと思います。
将来的に平和で繁栄した東アジア共同体をつくるため、日本とアセアンが協力し、
知的リーダーシップを発揮すべきだと思います。

アセアンの地域統合の試みは大いに評価すべきだと思います。
キリスト教国の西欧がEUをつくるのは想像の範囲内ですが、
アセアン諸国は仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教などの多様な宗教、
民主国家、軍事独裁国家、共産国家等の多様な統治形態を包み込み、
何とか統合していこうという勇気あるチャレンジです。
最終的には経済発展とともに、軍事政権や共産党支配は解消されると思いますが、
アセアンの存在がそれまでの道程をスムーズかつ安定的にすると思います。
アセアンから学び、将来のゆるやかで寛容な東アジア共同体を建設するため、
日本・アセアンセンターを知的交流の拠点とすべきだと思います。

|

« 対アフリカODA倍増 | トップページ | 公務員と非常勤嘱託の格差 »