ノーベル賞受賞者に学ぶ
今朝は珍しく明るいニュースが新聞の一面でした。
ノーベル物理学賞を日本人3人が授賞という快挙です。
暗いニュースが続くなか、うれしいニュースです。
日本のマスコミは、暗いニュースが大好きです。
ある国際比較調査によれば、日本の若者(大学生)は夢を語りません。
大学生の多くは「報道は社会を必要以上に暗く描いており、
そのため僕たちが愛国心を抱けないようにしている」と感じているそうです。
*北澤宏一著「科学技術者のみた 日本・経済の夢」丸善、2006年
また、ワイドショーが猟奇的な殺人事件ばかり取り上げるので、
国民の体感治安は悪化する一方です。
しかし、殺人事件の件数が戦後最小だったのは昨年でした。
昨年の殺人事件の件数は戦後最小1199件で、
戦後最も殺人事件が多かった昭和29年は3081件でした。
凶悪な殺人事件が増えている、というのはある意味で幻想です。
単に凶悪な殺人事件の“報道”が増えている、というのが現実です。
ノーベル賞受賞のような良いニュースを大々的に取り上げて、
若者が夢を持ち、大人が日本を誇りに思えるようにすることも、
マスコミの社会貢献のひとつだと思います。
マスコミが批判的精神を持ち続けることと、
明るいニュースや成功事例を報道することは、
まったく矛盾しません。
また、今回ノーベル賞を受賞した人たちの教育や研究から学んで、
日本の教育や科学技術のレベルアップを図ることも大切です。
受賞者の3人はどんな小中学校教育を受けたのか、どんな大学教育を受けたのか、
どんな研究環境で研究をしていたのか、そういった点を調査して、
成功した理由を特定し、今後にいかしていくことも重要だと思います。
経営学者の故ドラッカー氏は言っています;
「失敗から学ぶことはやめよう、成功から学ばなくてはならない。
業績をあげている人たちを探し求め、学ぶこと。」
失敗事例から学べるのは「どうすれば失敗を避けられるか?」という点です。
失敗事例を必死で研究しても、どうすれば成功するかは必ずしもわかりません。
失敗事例の研究により、失敗の確率を減らせるだけです。
失敗から学ぶことも大切ですが、それ以上に大切なのは成功から学ぶことです。
明るいニュースから夢や希望を与えてもらい、
成功事例から次の成功に向けた教訓を汲み取る、
こういったことが今の日本には必要です。
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