昨日午後、政務調査会の全体会議が開催されました。
出席議員は見たところ150~200人ほどもいました。
消費税増税時期を法律の付則にすべきか否かという点で、
賛否両論の激しい論争がありました。
議論を聞いていて賛否は半々くらいだと感じました。
ただし、反対派も消費税増税自体には反対していません。
景気が悪化している今は消費税増税の議論をすべきではない、あるいは、
消費税増税の前にやるべきことを明確にすべき、というのが、
付則に明記するのに反対する議員の言い分でした。
経済状況の好転を前提として増税する、というのが賛成派の主張です。
歳出削減を徹底し、景気が回復した後に消費税を上げるのには、
反対派も賛同しています。
消費税増税の付則明記に賛成する人たちは、
安定的な社会保障制度をつくり、中福祉・中負担を実現するには、
2011年度以降に消費税を上げる準備が必要と主張します。
それはそれで一理ありますが、社会保障制度の議論をきちんとせず、
いきなり消費税を増税します、というのでは国民の理解は得られません。
例えば、社会保障制度の安定のためには、まず社会保険庁の問題を処理し、
医療制度や年金制度の全体像を少子高齢化社会に適したものに移行し、
そのために○○兆円の財源が不足するので消費税を上げます、
といった議論の進め方であれば、多くの人が納得できると思います。
閣議決定済みの「持続可能な社会保障構築とその安定財源確保に向けた
『中期プログラム』」においても、全体像のイメージは示されています。
しかし、その内容が周知徹底され、国民的合意があるわけではありません。
社会保障制度の全体像は、与野党の立場を超えて議論すべきです。
実際問題、衆参ねじれ国会のもとで、社会保障制度の中長期の計画を、
連立与党だけで決めても、それが実行される可能性は低いでしょう。
国会を通るかどうかわからないし、すぐに政権交代が起きるかもしれないし、
与党だけで決められることではありません。
他方、次の総選挙のマニフェストとして打ち出すために、
社会保障の「中期プログラム」の議論をするのはとても良いことだと思います。
しかし、国会の法律として通すには、ちょっと無理があるように感じます。
今回の消費税増税を巡る「中期プログラム」について議論するのは、
国会に通す法案の付則としての議論していくのは無理がありますが、
総選挙のマニフェストの柱として議論していくのは意義があります。
とりあえず法案の付則にするのは、ちょっと待ったほうが良いと思います。
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