西松建設献金事件で永田町は激震が続いています。
自民党議員同士の雑談で、誰かが冗談っぽく、
「いっそのことダブル党首選やればいいのに」と言いました。
ダブル党首選は、実はよいアイデアだと思います。
もちろん小沢代表の身の潔白が証明された場合、
民主党側は党首選を行う必要性は必ずしもありませんが、
何らかの事情で民主党側も党首選をやる可能性はあります。
他方、自民党側は今年秋までしか総裁任期が残っていないので、
いずれにしても近いうちに総裁選挙をやらざるを得ません。
もし仮に両党が党首選を今年やることになったとしたら、
いっそのこと衆院選前にダブル党首選にするのも一案だと思います。
大と小とメリットが2つあります。
小さい方のメリットは、両党が党首選を同時にやれば、
国会が開催できない時間が短くなるので、政治空白が短くなります。
これはそんなに重要ではありません。
より重要な大きなメリットは、私が前から主張してきた原則である、
「政権党の党首任期と首相任期はなるべく一致すべき」という原則を
実現することに近づくことです。
前の衆院選以来、小泉⇒安倍⇒福田⇒麻生総理と4人目の総理です。
これは「政権党の党首任期と首相任期はなるべく一致すべき」
という原則から大きく外れることは言うまでもありません。
だからこそ今の自民党麻生政権は批判されているわけです。
次の衆院選で自民と民主のどちらが勝利を収めるにせよ、
原則として、次の衆院選に勝って首相の座についた党首は、
次の次の衆院選の直前までは首相の座にとどまるべきだと思います。
安定した政権運営のためにも、首相をコロコロ変えるのは問題です。
衆院選挙は政権選択選挙であり、日本の首相を選ぶ選挙です。
「政権党の党首任期と首相任期はなるべく一致すべき」の原則は、
衆院選の直前に党首選を実施し、新党首で衆院選に臨むことで、
実現に一歩近づいていきます。
「前の衆院選から5人目の総理はいかがなものか」という批判は当然あります。
しかし、理論的な仮定の話として、仮に自民党が麻生総裁で衆院選に勝ち、
その後(今年9月)の自民党総裁選で麻生氏以外の新総裁が誕生したとすれば、
新総裁がそのまま新首相に就任することなってしまいます。
例えば、今年の夏に衆院選挙を麻生総裁で戦って勝利して、麻生首相が続投し、
その直後の秋の自民党総裁選で新しい首相に代わるというのでは、
党員はともかく、国民の理解は得られないと思います。
理論上の仮定の話とは言え、国民に衆院選で選ばれた麻生首相を、
党内の総裁選でその直後に引きずり下ろすことになる可能性があるわけです。
また、次の衆院選が終わるまでは、総理大臣と自民党総裁を分離して、
「総・総」分離の体制で臨むことにしておけば、
「衆院選を経ずに5人目の総理大臣」という批判を除くことができます。
必要があれば、衆院選前に自民と民主のダブル党首選も可能ですし、
少なくとも自民党側は衆院選前の総裁選を考えるべきだと思います。
麻生首相個人の資質や支持率がどうこうという問題ではなくて、
原理原則の問題として考えていく必要があると思います。
大切なのは「政権党の党首任期と首相任期はなるべく一致すべき」という原則を、
どうやって実現していくかというポイントです。
きちんとした原理原則に基づく党運営を行うことが、近代政党への第一歩です。
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