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2009年7月31日 (金)

支持理由はさまざま

離党してみて、あらためて再認識したことですが、
政策的に支持しているから後援会に加入する人は、
実はそんなに多くないことがわかりました。

有権者が候補者なり政治家を支持するには、
いろんな理由と要素があると思います。

1)政策で支持(理念やビジョン)
2)人柄で支持(性格や親しみやすさ)
3)おつきあいで支持(町内会、お祭り、スポーツ)
4)組織的支持(労組、企業、業界団体の指示)
5)見返りで支持(利益誘導の見返りで支持)

利益誘導政治全盛期には、5)が多かったのでしょう。
やっぱり今でも多いのは、2)3)でしょう。
年々弱くなってきているのが、4)の支持です。
望ましいのは、1)の支持だと思います。

ある研究機関の方が、私の後援会の集会に参加して、
そのときの感想としておっしゃっていたのが、
「あの集会の来ている参加者の多くは60歳以上で、
 山内さんの政策や理念に共鳴しているというより、
 おつきあいで来ているように感じます」という趣旨。
おそらく1)ではなく、2)3)で支持だったのでしょう。

後援会の年配の方には、なかなかわかってもらえませんが、
ブログや国政レポートをずっと読んでくださっている人ほど、
今回の離党に対して理解を示して下さいます。
これまでの政策的主張の一貫性を貫くためには、
むしろ離党が自然な判断だというご意見を多くいただきます。

例えば、私が約4年間の国会活動の中で特にこだわってきたのは、
霞が関改革(公務員制度改革)でした。
号外を含めると40号を超える過去の国政レポートの中では、
2006年6月号、2007年11月号、2008年7月号と、合計3回も
公務員制度改革特集を組み、その重要性を何度も主張してきました。
しつこい位に公務員制度改革を強調してきました。

また過去の国政レポートを読み返してみると、
小泉改革バッシングが激しくなった2007年9月号でも、
「それでもやっぱり改革を止めるな!」というタイトルで、
構造改革の必要性を訴えてきました。

いまや自民も民主も競って「反構造改革」を訴えていますが、
公務員制度改革、地方分権、独法改革、規制改革など、
官から民へ、中央から地方へ、という構造改革の精神は、
いまでも重要だと私は思っています。

高速道路無料化(=国有化)や郵政民営化逆行など、
民主党政権では「大きな政府」路線への転換が進みます。

自民でもない、民主でもない、構造転換を進める勢力が、
いまの日本には必要だと思っています。
日本版の「第三の道」をつくっていかなくてはいけません。

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バラマキ競争よりも

民主党のマニフェストはすでに公表済みで、
自民党のマニフェストは本日発表です。
すでに新聞報道で少しずつ情報が出ているので、
ある程度の予想はできます。

自民も民主もバラマキ的公約が多く、
わかりやすい「現金給付モノ」が目立ちます。
何とか手当てとか、農家の所得補償とか、所得アップとか、
何とか無料化とか、「○○○円、お得です!」的な公約が、
とても多いように感じます。

もちろん子育てや教育、景気対策の意味では、
ある程度の「現金給付モノ」も必要なのはわかりますが、
そればっかりが前面に出ていると、違和感があります。

不況下とはいえ、スーパーの特売セールじゃないんだから、
「お値打ち感」で政党を選ばせようとするのは、
有権者・納税者を甘くみている証拠ではないかと思います。

本当に国民はバラマキを望んでいるのでしょうか?
オバマ大統領が選挙キャンペーンでよく使ったのが、
「新しい責任の時代」というフレーズでした。

ひとりひとりの国民が、国家や社会に対して責任を持ち、
いっしょに国家や社会を支えていこう、という呼びかけが、
多くの聴衆の心に響いたのではないかと思います。

日本人がアメリカ人よりずっと劣っていて民度が低い、
とは、私は思っておりません。
「アレもくれ、コレもくれ」と次世代へ負担を先送りして、
政府にひたすらバラマキを求める人ばかりではないと思います。

政治家が、「アレもやります。コレもやります」と、上意下達的に
上から下へ恩恵を施すような言い方をする時代ではありません。
結局、「現金給付モノ」の財源は税金(=国民のお金)なわけで、
政治家や官僚が汗水たらして稼いだお金ではありません。

政治的リーダーは「みんなで一緒にこういう国を創りましょう」と
国民に呼びかけ、行動を促し、国民の参加を求める時代だと思います。
行政の情報公開を進め、政策形成の段階から市民参画の場をつくり、
みんなが参加できる政治と行政をつくっていくことが必要です。

そういう提案をできるマニフェストを掲げる政党が必要です。
私の個人マニフェストのコアは「分権型市民社会論」です。
分権型社会は参加型社会です。
官僚主導政治の対義語は、国民参加の政治です。
よろしかったらご一読を!

ブログ:分権型市民社会論
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-2f74.html

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2009年7月29日 (水)

無分別なりの決意

選挙対策に走り回るより前に、お詫び行脚を続けています。
そのときに、多くのおしかり、ご意見、激励をいただきますが、
よく言われるのが、次のようなご意見です。

○若いんだからもう少し我慢をしなくてはダメ。我慢が足りない。

○1期目であきらめるのは早すぎる。

○どんな組織でも、不満があるのは当然。
 それに耐えて、えらくなるまでグッと我慢すべき。

○今回落選しても次の選挙までがんばれば、また風が吹いて、
 自民党政権に戻る。それまで我慢すべき。

○先の見通しもなく、離党したのは、無分別で思慮が足りない。

私もそういう方法もあるだろうと思いますし、
常識的かつ合理的で賢明な判断だろうと思います。

山内は「我慢が足りない。慎重さが足りない。若くて無分別」
といった評価を下されているのが、ひしひしと伝わります。
後援会の幹部の皆さんは人生の大先輩ばかりなので、
そういった評価を下されても当然のことをしたと思います。

他方、そういったご批判を受けるのは覚悟の上で、
自分なりに考えに考えて、あえて離党に踏み切ったのは、
現状に対する危機感と時代認識の問題が大きいです。

右肩上がりの成長期に大企業や官庁に属しているのであれば、
我慢して組織の中での成長と出世を目指し、慎重に行動するのが、
非常に合理的かつ理解を得やすいのだと思います。

私は「ひとりで離党」という無謀なことをやったので、
常識はずれの「変人」と多くの人に見られているのでしょう。

しかし、危機的な状況のもと、世界と社会が急変していて、
ゆっくりと改良・改善を目指していく漸進的アプローチでは、
対応できない時代に入っていると私は考えています。

グローバル化、中央集権官僚国家の崩壊、人口減少、環境悪化、
北朝鮮の核開発、日本の国際社会における相対的地位の低下等、
日本が置かれている状況は、たいへん厳しいと思います。

今までのやり方をちょっと変える程度の中途半端な改革では、
この難局に立ち向かっていくことはできないと思います。
これまでのベクトルの延長線上ではなく、
まったく新しい発想や仕組みを創造していく大転換期に、
日本は差し掛かっていると私は考えています。

王政復古の大号令のとき「維新の三傑」と言われる3人は、
西郷隆盛39歳、大久保利通37歳、木戸孝允34歳でした。
アメリカ独立宣言のとき、ワシントン44歳、アダムズ41歳、
ジェファソン33歳と、若くして歴史的な仕事をやっています。
30~40歳代の若いリーダーたちが困難と混乱を乗り越えて、
新しい時代を創ってきました。

こういった歴史上の人物が、当時の体制を大転換するために、
行動を開始したのは、20~30歳代前半だったわけです。
もしこの人たちが、組織内での安定した地位と出世を狙い、
既成のルールに則って、慎重かつ常識的に行動していたら、
歴史的大事業は達成できなかったと思います。

自分が「維新の三傑」ほど偉大だとは勘違いしておりませんが、
少なくとも、その気概や意気込みは見習いたいと思っています。
今ほど危機感をもった「出る杭」が必要な時期はないと思います。

ジョージ・バーナード・ショウの言葉にこんなのがあります;
 「分別のある人間は、自分の方を世界に合わせる。
  無分別な人間は、世界を自分の方に合わせようと押し通す。
  したがって、進歩というものはすべて、
  無分別な人間のおかげなのである。」

無分別は無分別なりに、より良い社会と日本をつくるため、
精一杯がんばっていきたいと思います。

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2009年7月28日 (火)

自民党の底力

まだまだ後援会幹部のお宅へのお詫び行脚は終わりません。
離党した今になって、自民党の底力を思い知っています。
後援会の役員のお宅を訪問しても、業界団体を訪問しても、
「自民党だから応援していたのに」と言われることが多いです。

地域の有力者の皆さんもかなりの割合で自民党支持層ですし、
ポスターを掲示する場所を提供してくださる地主さんも
自民党支持者が圧倒的に多いです。
伝統と実績のある自民党は、根強い支持層を持っています。

都市部と言えども、自民党の底力は相当なものです。
民主の圧勝という一連の予測報道が「危機バネ」になって、
自公は意外に健闘するかもしれません。

自公が健闘して、民主の辛勝といった状況になったとき、
「第三の勢力」の存在感が出てくるかもしれません。

しかし、非自公、非民主の「第三の勢力」といっても、
国民新党や「平沼新党」のような元自民党の古い人たちの党や
社民党や共産党のような55年体制以来の老舗の野党では、
新しい時代にあった新しい仕組みをつくるのは難しいでしょう。

新しい時代の政治をつくるには、新しい「第三の勢力」が
出てくる必要があるのだと思っています。

今朝の新聞によれば、中田横浜市長が、市長の職を辞して、
「政界再編へ新たな国民運動づくりに取り組む」そうです。
私は中田市長とお話ししたことが一度もなくて、
どんな人なのかよく存じ上げませんが、新聞報道を読む限り、
私と似たような問題意識をお持ちなのかもしれません。

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2009年7月27日 (月)

単騎出陣の気概

ネット上で見つけた文章なので、正確がどうかわかりませんが、
田中秀征元経済企画庁長官が、かつて次のように言われたそうです。

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単騎出陣の気概だけが、政治的閉塞を打開していく原動力になる
---------------------------------------------------------

たったひとりで離党してしまった私にとっては、心強い言葉です。
もっとも「単騎出陣の気概」なんて立派なものではありません。
どう考えても「一匹狼」というより、「迷える子羊」に近いでしょう。

私の場合は「気概」とか「勇気」とか胸を張って言えるほど
勇ましい決断ではなく、「単騎出陣」と言えるほど華々しくもなく
ギリギリまで迷いに迷って悩みに悩んで出した結論でした。

ただ、これからの自分自身の行動を考えるにあたっては、
田中秀征氏の言葉を糧にして、「単騎出陣の気概」をもって、
政治的閉塞を打開する礎になれるようがんばります。

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政治文化の変革

今朝の朝刊を読んで驚いたことがあります。
それは仙台市長選の結果、女性の奥山候補が当選し、
なんと「女性初の政令市長誕生」とあったことです。

政令市は、わが川崎市も含め10以上もありますが、
これまで女性の市長が存在しなかったことに驚きます。
政治が女性を軽視してきたことを再認識しました。

女性の社会進出の国際比較の指標のひとつは、
政治の世界にどれだけ女性が進出しているかです。
日本の政界では、女性の議員や首長の割合が低く、
発展途上国のレベルにとどまっていると言えます。

発展途上国でも女性の大統領や首相はいるので、
日本の方が遅れているのかもしれません。
女性の能力が劣っているのが原因でないのは、
明らかです。

女性の政界進出が遅れている原因は、私が思うに、
日本の政治の文化というか、政界の体質が、
日本社会で最も遅れているからだと思います。
時代は変わっているのに、なかなか政治は変われません。

本来、政治の世界は、世の中の動きや国際情勢に、
敏感に反応し、その先を読んで手を打つことが
期待されていると思います。

しかし、実際はその逆になっているのが現状です。
いま必要なのは、日本の政治文化や政党の体質を
抜本的に変革することだと思っています。

これまでの政治文化の中で、特に軽視されてきたのは、
次のカテゴリーの人たちだと思います。
 1)女性
 2)若者
 3)子育て世代
 4)非正規雇用(=非労働組合員)
 5)障害のある方
こういう人たちの声を聴いて、政策に反映させる努力を、
既成の大政党は怠ってきたのではないかと思います。

(注1)共産党や社民党は、こういう人たちを重視していますが、
    その他の政策が非現実的で、政治的影響力は小さいです。

(注2)あえて高齢者を入れなかったのは、高齢者は投票率が高く、
    与野党ともに高齢者政策には気を使っているためです。
    後期高齢者医療制度等の問題はあるにせよ、自民党は、
    かなり高齢者を意識した政策を多く取り入れています。

日本の政治文化、政党の体質を変革するためには、
新しい政治勢力が、上述1~5)の人たちの意見を吸い上げ、
政治にいかしていくことが重要だと思います。

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2009年7月26日 (日)

「情」と「理」の葛藤

後藤田正晴氏の著書に「情と理」という本があります。
私も今まさに「情と理」の葛藤に、もだえ苦しんでいます。
今回の離党にあたっても、スパッと割り切っているわけではなく、
離党前にも悩みに悩み、今でも苦しい思いは変わりません。
もちろん原因をつくったのは自分なので、誰を責めるわけでもなく、
自ら背負っていかなければならない負い目です。

「理」においては、だいたい頭の整理はできています。
「情」においては、心の整理がうまくつきません。

まず「理」に関しては、自分としては割り切れる部分が多いです。
政策的に同じ考えや方向性の人が集まるのが政党だと思いますので、
党内にあまりにも考えや方向性の異なる人がいるのは問題だと思います。

新聞報道によれば、党幹部が「独自マニフェストを掲げるのであれば、
離党してもらう」といった趣旨の発言をされていたようですが、
まったくの正論だと思っています。

自民党議員の主流・大勢は、政治や行政の現状を肯定的に捉えていて、
現状をゆっくり変えていこう、という感じの人が多いように思います。
良し悪しの問題ではなく、時代認識・現状認識の問題だと思います。

しかし、私は高度経済成長期にできた仕組みを抜本的に見直す時期、
今こそ「構造的な大転換」が必要な時期だと、思っています。
伝統と実績のある大組織ほど、自己否定・自己革新が難しくなるのは、
どんな世界でも見られる現象だと思います。
既成の秩序のもとで権力を握った人たちが、自らの権力基盤を崩すのは、
並大抵のことではないと思います。
右肩上がりの高度成長期にうまくいった仕組みが機能不全を起こし、
日本の統治構造そのものの大転換が求められていると私は思います。

自民も民主も55年体制の古い体質を内部に抱えており、
たとえ政権交代が起こっても、表面的な変化は起こっても、
「構造的な大転換」は難しいのではないかと懸念しています。

既成の政党の枠組みではない新しい政治勢力の結集こそが、
新しい時代を切り開いていくのではないかと思っています。
したがって「理」においては、私は自分の決断に納得しています。

他方、「情」においては、心の整理がついていない部分があります。
自民党本部や政権中枢のえらい人たちとは、路線が違うので、
党を離れることについて、後ろ髪引かれる思いはさほどありません。

しかし、地元の党員や支持者の皆さんには、お世話になるばっかりで、
ご恩を仇で返すことになってしまい、申し訳ない気持ちが募ります。
ここ数日、一日中後援会の皆さんをお宅を訪問して、
お詫びとご報告をして回っていますが、お叱りを頂戴したり、
励まされたり、どちらにしても申し訳ない気持ちが募ります。
今後は地元の地方議員の皆さんや党関係者を敵に回すことになり、
自ら選んだこととは言え、心苦しいことといったらありません。

私も九州の片田舎の保守的な地域の保守的な家庭で生まれ育ち、
両親ともに熱心に自民党議員の選挙活動を応援してきました。
亡くなった祖父も町会議員をやっていたり、農協の組合員だったり、
典型的な自民党支持層の家庭で生まれ育ちました。
自民党を応援するのが当然で、日本を支えてきたのは自民党だ、
といって家庭で教育されてきたので、自民党員の皆さんの感覚は、
よくわかっているつもりです。
その自民党支持者の皆さんの期待を裏切る結果になったことは、
申し訳なくて仕方がなく、罪悪感を感じ続けています。

また、先輩や同僚議員、地方議会議員、党職員、他の事務所の秘書等、
お世話になり、親しくしていただいた人たちとの関係が、
今後は難しくなるのも、つらいことのひとつです。
議員会館に用事があって、廊下で先輩議員に会っても、
まさに「会わす顔がない」状態の私です。

さらに、事務所スタッフ6名の生活もかかっています。
私が仮に落選して失業しても自業自得ですが、
事務所スタッフは私の行動に付き合わされ、
職を失う可能性もあるわけで、彼らにも申し訳なく思います。

「情」の面では、まだまだ心穏やかではありません。
「理」の面では、自分は自分なりのやり方で、
自らの信念・主義主張と行動を一致させようと努力していると、
自分で自分に言い聞かせて、今日もがんばっていきたいと思います。

*『情と理:後藤田正晴回顧録』後藤田正晴著、講談社、1998年

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2009年7月25日 (土)

選挙後の政界再編

いまはひたすら地元の後援会関係者にお詫び行脚中です。
その中で複数の人から言われることがあります。
それは「とりあえず自民党で選挙に出ておいて、
当選できたら、当選後に離党して政界再編に参加すれば、
いいじゃないか」という趣旨のことです。

評論家も「選挙後の政界再編」のことを言いますが、
選挙の後になってからの政界再編というのは、
有権者に対する説明責任の点で若干疑問です。

確かに政党の看板があれば、公認料、ポスター、組織票
政見放送、公明党の支持など、有利な材料があります。

しかし、政党のおかげで当選しておいて、
その直後にその政党を離党するのは、
有権者に対して説明がつかないと思います。

私のように解散して議員失職後の離党であっても、
やはり自民党の支持者にとってみれば裏切り行為と、
批判されても仕方ないと思っています。

まして選挙直後の離党になれば、支持者にとってみれば、
もっと説明がつかない行為だと思います。
そういう意味では「選挙後の政界再編」の可能性は、
あんまり高くないのではないかと思います。

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2009年7月24日 (金)

組織選挙から個人選挙へ

テレビ報道を見ていると麻生総理が各種団体を回って、
支持を呼び掛けていらっしゃるようです。

これまで自民党は経済団体、業界団体、農協や漁協等、
さまざまな団体の支援を受け、各団体の構成員の票を、
それなりに期待することができました。

しかし、自民党が支持を受ける各種業界団体も、
民主党が支持を受ける労働組合も、かつてに比べて、
票の動員能力は大幅に低下してきているのは明らかです。

また各種業界団体は、その業界の発展を目的とし、
会員企業や個人会員の利益を増進することを目指しています。
そもそも政治活動を主たる目的としているわけではなく、
自分たちの業界の利益を実現するために、
政治に働きかけを行っているわけです。

したがって各種業界団体が支持表明をするのは、
政党がその業界団体の利益を守ってくれるからであって、
政党の理念やビジョンに共鳴したからではないでしょう。
業界団体が政党の理念やビジョンを見るにしても、
自分たちの業界に有利か不利かという点を見ているでしょう。

多くの業界団体は、自民党が好きで支持してきたのではなく、
自民党が政権与党だから支持してきたのでしょう。
ある意味「自民党支持」ではなく「与党支持」でしょう。

おそらく各種業界団体も自民と民主の両にらみで考えて、
どちらかの政党を積極的に応援できる状況ではないでしょう。
もしこの状況で自民党に肩入れして、民主党政権ににらまれたら、
業界団体の構成メンバーに大きな不利益になります。

私が業界団体のトップなら、両党に等距離外交をとるでしょうし、
それが構成メンバーの利益にかなうと思います。
あるいは積極的に民主支持に転向する団体も出るかもしれません。

これから政権交代が当たり前の時代がやってくるとすれば、
各種業界団体は政治的に中立になっていく可能性が高いと思います。
そして各種業界団体の構成員に対する政治的影響力はますます弱まり、
選挙において各種業界団体という中間組織・媒介組織の力は、
ますます衰退していくことでしょう。

組織選挙から個人選挙への流れは、ずっと続いています。
その流れは止められないし、加速していくことでしょう。
選挙手法も組織票・業界団体票に頼ったものから、
個人をターゲットにしたものへとシフトしていくのだと思います。

アメリカ大統領選挙におけるオバマ陣営の選挙のやり方は、
組織よりも個人を重視した選挙だったと思います。
インターネットをはじめとする新しい技術を最大限活用して、
さらに個人のボランティアを積極的に動員し、参加を促して、
個人にダイレクトにアピールする戦略が功を奏したと思います。

組織選挙では「近所づきあい」とか、「お世話になってるから」とか、
「上司に言われたから」とか、「組合の指示で」とか、
そういう「しがらみ選挙」だったので、理念やビジョンは不要でした。

しかし、ひとりひとりの個人をターゲットにした選挙戦略においては、
政党や候補者の魅力がとても重要な要素になってきます。
特に重要なのが、理念やビジョンであることは言うまでもありません。

組織選挙から個人選挙への流れは、政治の成熟化に有益だと思います。
世の中は確実に変わりつつありますが、既成政党は対応できていません。

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2009年7月23日 (木)

構造改革への殉死?

昨夜は国内と海外の週刊誌から電話取材を受けました。
取材内容は、私の離党ではなく、構造改革との決別でした。
どちらの週刊誌も、自民党の進んでいる方向性を、
構造改革路線からの決別と捉えて記事を組んでいるようです。

4年前の郵政選挙では構造改革路線への是非が問うて、
小泉自民党が圧勝したわけですが、それがいつ間にやら、
構造改革路線から少しずつ離れてきていて、
一昨日の麻生総理の記者会見において明確化された、
というのが取材の趣旨だったようです。

麻生総理は「行き過ぎた市場原理主義からは決別」と述べて、
明示的に構造改革路線の全面否定を行いました。
そもそも「市場原理主義」の定義が明らかではありませんが、
規制緩和や民営化の流れを逆転させる意思が感じられます。

私は「市場の失敗」もきちんと認識すべきだと思いますが、
それよりも警戒すべきは「政府の失敗」だと思っています。
ちょっと前には「官製不況」という言葉がありましたが、
これは規制強化によって民間のビジネスが大迷惑を被った結果です。

独立行政法人や公益法人の肥大化、ムダ遣いや官製談合等は、
すべて「政府の失敗」の典型的な例です。
国民の怒りは「政府の失敗」に向けられていると思います。

最近もネットでの医薬品販売の規制強化の動き等が見られます。
何となく「民間企業の自由競争に任せておいたらダメだ」という
風潮が強まり、安全や消費者保護を看板にした規制強化が進み、
役所の権限拡大と業界団体等の既得権強化が進んでいます。

金融バブルの崩壊により、他業界まで市場メカニズム否定の動きが、
どんどん広がっているのは由々しき問題だと思います。
「市場メカニズムは悪」という図式ができあがってきましたが、
それでは市場メカニズムに代わるものはあるのでしょうか?

市場と民主主義は似ていると思います。
チャーチルの有名な言葉に
「実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。
 これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば。」
というのがあります。

市場も同じようなものだと思います。
市場には欠陥があり、歴史を振り返るとバブルは何度も発生しましたが、
それでも市場メカニズムよりも効率的な資源分配システムはありません。
市場の失敗を補完するために、政府が一定の役割を果たすべきですが、
政府が市場メカニズムを否定すれば、社会主義国の失敗を繰り返します。

構造改革否定派による「市場原理主義からの決別」の背景には、
規制を強化して権限や予算を確保したい霞が関の意思が見えます。
大きな政府への道を逆戻りしたら、官の肥大化による重税国家が、
待っていると私は思っています。

そもそも社会保障の財源を確保するためにも、
経済成長を促す政策、競争力を強化する政策は不可欠です。
一時的な財源は増税で賄えるかもしれませんが、
10~20年単位で考えると経済のパイを拡大するのは、
社会保障の財源確保の観点から重要だと思っています。

私は小泉構造改革の影の部分や副作用に手当てしつつも、
官僚制度の改革、公共事業の削減、地方分権等の大転換は、
これからも絶対に必要だと思っています。
私は、構造改革の影の部分に手当てしつつ、改革の成果を拡大し、
次のフェーズの新しい改革、大転換を促す政策が必要だと思います。
構造改革の全否定ではなく、部分修正の上に、新しい改革が必要です。

自民党が全体として構造改革路線の全否定に向かっている中で、
自民党を飛び出したのは、結局は私ひとりだったようです。
自民党内の黄昏の構造改革派は、両院議員懇談会で完敗しました。
小泉純一郎元総理の引退とともに、構造改革派は絶滅しそうです。

たったひとりの反乱になってしまいましたが、
「小泉構造改革路線へのたったひとりの殉死」にならないよう、
生き残りをかけて全力でがんばります。

例えば:2008年10月ブログ「小泉改革が格差の元凶か?」
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-9518.html

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2009年7月22日 (水)

離党に対する反応

衆議院が解散して自民党を離党した後、すぐに地元に戻って、
後援会の幹部の皆さんにお詫びとご報告に行きました。
マスコミ報道よりも先に、後援会の主だった人たちに、
直接会ってお詫びとご報告をしようと思いました。

が、しかし、ものすごい数のマスコミの問い合わせが入り、
とても電話では対応できなくなってきたため、
急きょ夕方に議員会館事務所の部屋で記者会見を開き、
マスコミ関係者の皆さんにご説明しました。
いろんな報道がなされたようですが、自分では見る時間がなく、
どういう風に報道されてたか自分では知りません。心配です。

後援会の皆さんの反応は、もちろん驚きの声が大半です。
「山内さんが決めた事だから応援するよ」と言ってくださる方も、
「残念ですね。自民党の中から改革してほしかった」と言う方も、
いろんなご意見がありました。
おしかりも頂戴しました。

事前の相談もなく、いきなりの離党であったため、
多くの方々にご迷惑をおかけすることになり、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

他方、ブログの読者の皆さんからかなり多くのメールが来ました。
ブログ読者の皆さんの間では「自然のこと」という受けとめが多く、
とても意外な感じがしました。
どうやら私のブログを定期的に読んでくださる人たちは、
私の思考パターンや政策の方向性をよくわかっていて、
構造改革路線から決別宣言をした自民党から、
私が離れていくことにあんまり違和感を覚えないようです。

もちろんご批判のメールもいただきました。
自民党をずっと応援してきた方々からは、
批判されて当然の行為だと私も思います。
この場を借りて、お詫びさせていただきます。

応援・激励のメールもたくさんいただきました。
よく「勇気ある決断」だと褒めてくださる方がいます。
しかし、「勇気ある決断」になるか、「単なる無茶」になるか、
これからの展開と結果次第だと思っています。

思い切ったことをやれば、成功も、失敗もあります。
そして成功した人は「決断力がある」と評価され、
失敗してしまった人は「軽率だった」と評価されます。
人の評価というのは、後になって、結果で決まるのだと思います。

すごく単純なことですが、仕事の上で判断に迷った時には、
「それは社会を良くするのに役立つのか?」という観点で、
ものを考えていくことが大事だと思っています。
少しでも社会を良くすることに貢献できるのだとすれば、
後になって「あの時、離党して良かった」と評価されるのでしょう。
いまの評価を気にするよりも、後になって振り返った時の評価を、
大切にしてがんばっていきたいと思います。

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2009年7月21日 (火)

離党のお詫びとご報告

本日、私は自由民主党を離党いたしました。

自民党支持者の皆様や「自民党だから山内を応援していた」という皆様には、
たいへんご迷惑をおかけすることを心からお詫び申し上げます。
本当に申し訳ございません。

公募で立候補して4年前の「郵政解散」総選挙で初当選した私は、
自民党のおかげで国政に送り出していただき、
政治活動の場を自民党に提供していただきました。
自民党にたいへんご恩があります。
にもかかわらず、自民党を離党し、恩を仇でかえす形になってしまい、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

離党を決意するにいたった経緯をご説明させていただきます。
これまで4年近く自民党所属の衆議院議員として活動し、
公務員制度改革や税金のムダ使い撲滅、外交・安保、医療問題等、
国政の課題に自分なりに全力で取り組んできました。

しかし、過去2年間ほどの動向を見ていると、自民党が進んでいる方向と、
私が目指している方向が大きくずれていると感じるようになりました。
お世話になった自民党を悪し様に言うつもりはありませんが、
前回総選挙後の2005年の「小泉自民党」と、今の自民党は別の政党のようです。

小泉政権、安倍政権の頃までは、政府系金融機関や独立行政法人改革、
公務員制度改革等にも熱心で、改革姿勢が明確でした。
しかし、その後、改革逆行が始まり「百年に一度の経済危機」を理由にした
大盤ぶるまいのかげで、バラマキ体質が復活しています。

小泉元総理が「自民党をぶっ壊す」といって壊した古い既得権が復活し、
公共事業バラマキ派や郵政民営化反対派が復権し、党内改革派はいまや少数派です。
私は、小泉元総理が「ぶっ壊す」といった古い自民党の体質を変えて、
新しい自民党をつくることに情熱を感じ、党改革や行政改革に取り組んできました。
しかし、改革は進むどころか、逆行しています。

私自身の考えが変ったつもりはありませんが、
自民党内の空気が大きく変わってしまいました。
私には自民党内に居場所がなくなってきたように感じます。
私のように考え方のちがう人間が、自民党内にいたら、
その方がかえって自民党にとってお荷物なのかもしれません。

こういった状況の下で、自分が信じていない政策の旗印を掲げて、
自分が信じていない政策を訴えて、選挙戦に臨むことは私にはできません。
選挙は勝ち負けも重要ですが、選挙を戦う「大義」はもっと大事だと思います。
苦しい戦いでも自分が信じる大義のためならがんばれますが、
自分が信じていない政策を有権者に訴えることは、私にはできません。

食事も喉を通らないほど、悩みに悩み、考えに考えた末、
自民党を離党する決断をいたしました。

これまでたいへんお世話になり、親しくしていただいた党員の皆様、
後援会の皆様、先輩議員や同僚議員、党本部や県連・市連の党職員に
ご迷惑をおかけするのは、本当に申し訳なく、つらく悲しい気持ちです。

これまでご支援いただいた地元の党員や後援会の皆様に、
ご相談し、事前にご報告すべきところですが、
事の性格上、突然のご報告になってしまい、たいへん申し訳ございません。

4年間の活動を振り返ってみると、何の見返りも求めず、
あたたかく応援していただいた地元の後援会や党員の皆様のお気持ちが
本当にありがたく感じられ、皆様のご期待にこたえることができないことに、
深い罪悪感を覚えます。
どれだけお詫びしても許されることではないかもしれませんが、
ご容赦いただきますよう、心からお願い申し上げます。

これから、私は、自分の信念や主義主張に忠実に行動し、
新しい時代にふさわしい、新しい政治を創るために全力でがんばります。
政権交代で民主党政権になれば、自動的に日本が良くなるとは思えません。
新しい政治を切りひらく、新しい勢力の結集が求められていると考えます。

正直言って、この先の政治の流れがどうなるか、私にはわかりません。
自民党という伝統と実績のある政党を飛び出すにあたって、
不安な気持ちでいっぱいです。
思い返してみると、自民党ではいろんな人にご指導いただき、
助けてもらって、ここまでやってきました。
自分は自民党でずっとキャリアを積んでいくんだろう、と漠然と思っていました。
自民党を離党することになるとは最近まで思っていなかったため、
これから先、どうやって選挙戦を戦い、どうやって政治を変えていくのか、
具体的な道筋もまだ見えません。

しかし、道筋や手段はわからなくても、目指す目的地だけはしっかり見すえて、
試行錯誤、悪戦苦闘しながら、前へ進みたいと思います。
いつの時代も新しい歴史をつくるのは、若い世代の大胆な行動だと思います。
すべてを失う覚悟で飛び込んでいかないと、新しい時代はひらけないと思います。
無謀なチャレンジかもしれませんが、政治の閉塞状態を打破し、
夢と希望のもてる日本をつくり、政治と行政の仕組みの大転換を図るため、
不透明で先の読めない新しい状況に思い切って飛び込みたいと思います。

世界で尊敬される日本、効率的かつ効果的な行政、弱者にやさしく寛容な社会、
責任ある国民が積極的に参加できる政治を目指し、政治を刷新したいと思います。
そして、いつの日か皆様に「山内はこういう理想を実現したかったから、
あのとき離党という判断をしたんだな」と納得していただけるよう、精進します。
お世話になった皆様にご迷惑をおかけしてしまった罪悪感を背負って、
罪を償うつもりで、真剣にこれからの活動に取り組んでまいります。

これまでのご支援・ご指導に対して心から感謝申し上げるとともに、
私の離党により多大なご迷惑をおかけする皆様に心からお詫び申し上げます。
これまでご支援いただいた皆様と自由民主党に対して心から感謝いたします。

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いよいよ解散

これから11時半の両院議員懇談会。
そして13時に衆議院本会議で解散です。

今日で失職です。議員バッチも外し、無職になります。
国会に戻ってこれるよう、全力でがんばります。

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2009年7月20日 (月)

ビジョン:分権型市民社会論

選挙が始まると、大昔に制定された公職選挙法により、
ホームページやブログの更新ができなくなります。
更新ができなくなる前に、いろいろ書いておこうと思います。

最近、議員有志の勉強会でマニフェストをつくるにあたっては、
やっぱりビジョンが大事なんじゃないかということになりました。

とても不思議な現象ですが、日本でマニフェストと言えば、
とかく数値や行程表といった具体的な点ばかりが強調され、
理念やビジョンといった抽象的な点は軽視されがちです。

しかし、マニフェストには具体的な公約も含まれるべきですが、
もっと重要なのは、理念やビジョン、「どんな社会をつくるのか」
「どんな国をつくるのか」という方向性に関する議論です。

オピニオン誌の座談会である学者(仏文学者だったと思いますが)が、
「『自民党にはこういう社会をつくります』というビジョンがない、
 総裁に聞いてもそういうビジョンはないだろう」
といった趣旨の発言をされていました。私も同感です。

そこで、議員有志のマニフェスト勉強会の場を借りて、
私のビジョン「分権型市民社会論」を発表する予定でした。
しかし、残念ながら政局が流動的になり、発表機会を逃しましたが、
この場を借りて訴えさせていただきたいと思います。

パワーポイント作成のプレゼン資料なので、口頭説明の補足です。
若干舌足らずの部分も多いかと思いますが、ご容赦ください。

-------(以下、プレゼン資料)---------

日本をモデルチェンジ:日本再生の設計図

日本の未来像:5つの指針
1)中央集権官僚国家から分権型市民社会へ
2)“量の拡大”から“質の向上”へ
3)重点は“経済生活”から“社会生活”へ
4)地球環境危機、環境の制約へのチャレンジ
5)グローバル化時代の経済と外交・安全保障

20世紀型の中央集権官僚国家から
21世紀型の分権型市民社会へ
1)分権型市民社会
 ①地方分権(将来の道州制、今すぐ国の出先機関統廃合、
  権限と財源の委譲、“事業仕分け”等)
 ②官による公益独占の終わり:“新しい公共”
2)分権型市民社会=主体的参加型社会
 ・みんなで社会を支え、みんなに居場所がある社会へ
 (=疎外のない社会、共生社会)
3)中央集権官僚国家の解体⇒“新しい公共”
 ・官僚主権から国民主権への大政奉還:国民に権限を戻す
 ・行政、企業、民間非営利セクターの三本柱で社会を支える

20世紀型の“量の拡大”志向から
21世紀型の“質の向上”志向へ
【21世紀の前提】①人口減少、 ②経済の安定成長
 ☆高度成長思考と決別=成長型組織の終焉
これから目指すべきは;
1)一人当たりの豊かさと快適さ
   ⇒適正なインフラ(選択と集中、過剰インフラ解消)
   ⇒ワーク・ライフ・バランス、雇用改革、子育て環境
2)一人当たりの生産性向上
   ⇒教育と職業訓練:「人への投資」
   ⇒イノベーションを生む多様なネットワークづくり

重点は“経済生活”から“社会生活”へ
1)グローバル化・近代化による世界的な“心の危機”、
 “アイデンティティの危機”が起きている。
 (例:イスラム原理主義、日本を含む先進国の家庭崩壊等)
2)社会の絆や帰属意識の変化
  *組織選挙から個人選挙へ:オバマの選挙も個人選挙
3)コミュニティの再生と創造:伝統的地縁社会、NPO、
  趣味やスポーツの会等⇒みんなに“居場所”をつくる
4)“複属社会” 会社やNPO等で複数の役割
  ⇒“脱会社人間”で社会生活を豊かに。ネットワークで問題解決。
5)家族や社会の変化にあわせた制度設計:“標準世帯”の終わり。
  母子家庭等が不利にならない仕組み。
  社会全体で子どもや高齢者、障害者を支える=担い手は家庭から社会へ。

地球環境危機、環境の制約へ チャレンジ:新しい文明の発信
1)環境・省エネ技術:産業としての重要性
2)自然との調和やライフスタイル:日本文化の特性
3)低炭素社会の制度・インフラづくり:公的セクター
4)戦略的外交ツールとしての環境・省エネ技術

グローバル化時代の経済と 外交・安全保障
1)アジアの成長を日本の成長に。アジア共同の枠組みづくり。
  国際的なルールを主体的につくる側に。
2)経済の高付加価値化・知識経済化・ソフト化
3)国際社会の平和と安定に貢献:日米同盟維持、国際平和協力活動
4)ODAも経済から社会へ:存在感より好感度
  経済援助からソフトパワー的交流(文化・学術交流等)へ
5)日本モデルを世界に発信:高齢化対応、環境保全、医療制度等

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2009年7月17日 (金)

党内の麻生政権支持率

最終的に両院議員総会の開催はなしになり、
それに代わる緊急集会が開かれるという報道です。

署名参加者は、呉越同舟というか、同床異夢というか、
いろんな考えの人が両院議員総会の署名を行いました。
署名者は約130名程度でした(自民党議員は384名)。

「麻生下ろし」の議員は署名者の半分位でしょうか。
「総括と今後の話し合いの場」として総会を求める人も、
かなりの割合で含まれています。
麻生グループの議員で署名している人などは、
全員参加で話し合う場が必要だと純粋に思っているようです。

また署名者には、反構造改革派もいれば、
構造改革肯定派(いまや少数派)もいます。
主義主張的には雑多な集まりと言えます。

裏を返せば、3分の2が両院議員総会を不要と判断し、
麻生総理で総選挙に臨むことに反対でもなければ、
話し合いの場も不要と考えているということでしょう。

実は党内の麻生政権支持率は高いと言えるかもしれません。
おそらく署名していない3分の2は支持にカウントできるでしょう。
そして3分の1のうちにも、麻生政権支持派が含まれます。
党内議員の7割は、麻生総裁忠誠派ということでしょう。
昨年の総裁選の麻生総理支持率と同じくらい高支持率のまま、
と言っても差し支えないのかもしれません。
昨年の総裁選で麻生候補に一票を投じた人が、
いまでも麻生総理を支持している、というのは立派な態度です。
昨年秋の総裁選で麻生候補を支持しておきながら、
今になって「麻生下ろし」に参加している人よりは立派です。

それはそうとして、麻生政権発足以来、構造改革路線の否定と、
旧来型のバラマキ政治の復権が目立つように感じます。

ふと気付いたら4年もたたずに、
自民党内で構造改革派は絶滅危惧種になり、
民主党と反構造改革競争を行っているように見えます。

私は、小泉構造改革にも問題点や修正すべき点はありますが、
それでも郵政民営化、独立行政法人改革、公共事業削減、
政府系金融機関改革等など、大きな成果を上げたと思います。

構造改革の影の部分に手当てし、問題点は修正しつつも、
霞が関改革と地方分権改革といった構造的な改革は、
引き続き思い切って進めていくべきだと思っています。

民主党政権になれば、郵政民営化の見直しや、
高速道路料金無料化といった再国有化が進みます。
大きな政府へ逆戻りです。
公務員の労組に支えられた政党に、
霞が関改革や地方分権改革が進められるのか、
大いに疑問に感じます。

まだ構造的な転換は終わっていない、と私は思います。
明治以来の行政の仕組み、高度経済成長期にできた仕組み、
いろんな仕組みの大転換はまだまだ必要です。
人口減少、グローバル化、知識経済化などのトレンドに合わせ、
新しい仕組みを創造していく時期です。
それを主導できるかどうかで、政党の真価が問われると思います。

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2009年7月16日 (木)

両院議員総会は開かれず

私は両院議員総会の開催を求める署名を行いました。
両院議員総会を開き、都議選はじめ地方選敗北の結果を受け、
これまでの敗因の分析と、今後の方針転換について議論すべき、
と考えています。

両院議員総会は議員の3分の1の署名で開催できますが、
いったん3分の1を超える署名が集まったものの、
切り崩しにあって、署名を取り消す議員が出てきて、
3分の1以下になってしまいました。

両院議員総会の開催は不可能になった様子です。残念です。
両院議員総会という正式な場で、きちんと反省して、
次に打つ手をみんなで議論していくというのは、
党内の結束を固める意味でも重要だと思います。

また、両院議員総会を開けば、麻生総理に対する批判が出るでしょうが、
その批判に対して真摯に耳を傾けることで、むしろ反発が和らぎ、
イメージアップにもつながるかもしれません。
日本では「批判に謙虚に耳を傾ける」というのは、
高く評価される行動パターンです(とても難しいことです)。

またマニフェストを全議員参加でちゃんと議論する場もまだありません。
マニフェストというのは、数値入りの具体策も重要ですが、
それ以上に重要なのは、理念やビジョンです。

両院議員総会という正式な場で、マニフェストの目指す方向性について、
麻生総裁自ら発表して説明するというのもひとつの手です。
イギリスの政党のマニフェストは党大会で承認されて正式なものになりますが、
いまから自民党大会を開くのはムリですし、その代わりに両院議員総会で、
マニフェストの発表と議論を行ってもよかったかもしれません。

両院議員総会をネガティブな場として捉える傾向がありますが、
前向きな政策論争の場、党内議論を活発に行うための場、と位置付けるべきです。
両院議員総会のような開かれた議論の場を失ったのは、痛い結果です。

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2009年7月14日 (火)

First to Vote

解散・総選挙の時期は、7月21日解散、8月30日投票に確定しました。
もうすぐ衆議院議員としての任期が終わります。
今日の内閣不信任決議と北朝鮮貨物検査法の採決をもって、
私の衆議院議員としての1期目の採決は終わりです。
あとは解散の日に国会に出てくるだけです。

実はいまの本会議場の議席はとても気に入っていて、
この席を離れるのはちょっとさびしい気持ちがします。

なぜ気に入っているかと言えば、衆議院本会議場で、
私の議席は一番前の列で、自民党で一番右側にいます(最右翼?)。
自民党と民主党の国境線に私の席があります。
私の右隣は、民主党の一年生議員です。

国会で採決のとき投票は一番右側(無所属側)から始まります。
無所属、社民、共産、公明、民主、自民の順番で札を入れます。
私は一番前列で一番右側だから、自民党で一番最初に投票します。

自民党議員の中で誰よりも早く投票できるので、
何となく「一番槍」みたいな気分です(完全に自己満足です)。
心の中で“First to Vote”とひとりで悦に入っています。
* vote=投票する。

アメリカ海兵隊のモットーは“First to Fight”です。
海兵隊は、敵前上陸のための殴り込み専門部隊で、
敵の砲火をくぐって「まっ先に闘う」部隊です。

海兵隊や空てい師団は、原則として志願兵で編成され、
徴兵で兵隊になった兵士は海兵隊や空てい師団には行きません。
それだけ重要で危険な任務を与えられる部隊ということです。

海兵隊の“First to Fight”をもじって、
自分は“First to Vote”だから、党内で一番過激で、
一番先鋭的な改革派であろう、と努力してきました。

次の総選挙後に国会に帰ってきたとしても、
“First to Vote”でないのが、ちょっとさびしいです。
議席が変っても、改革派の最右翼であろう、と思っています。
その前に生き残るのが先ですが・・・

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解散の旗印は?

麻生総理が解散・総選挙の時期を明言しました。
解散・総選挙の時期を明らかにするよりも先にやるべきことは、
総選挙の旗印・目指すべき方向性を明らかにすることです。

我われ若手議員有志は、マニフェストをつくってから解散すべき、
とずっと前から主張して、マニフェストの提言を行ってきました。
しかし、マニフェストがどんなものか私もよく知りません。

解散・総選挙の時期が先に決まっているのに、
マニフェストの中身がわかりません。
麻生総理は日本をどういう方向に持っていきたいのでしょう?

日本の未来像、国家像、社会像を明確に示すことが重要です。
前回の衆議院選挙(郵政解散)では、小泉元総理が問うたのは、
「郵政民営化に象徴される構造改革に賛成か反対か」という点でした。

小泉政権後の自民党政権は、構造改革路線を継承するとしながらも、
なし崩し的に「改革の痛みへの配慮」といった名目で修正してきました。
郵政民営化に反対したいわゆる「造反組」が自民党に復帰して、
党や内閣の要職に就き、郵政民営化の見直しを進めようとしています。

民主党は当然のことながら小泉構造改革路線には反対の主張で一貫しています。
民主党が構造改革反対なのは理解できますし、郵政の再国有化や、
高速道路の再国有化(=高速料金無料化)を主張しても自然なことです。

自民党の中では、政府のムダを削減し、公務員を減らし、独立行政法人等を統廃合し、
民間にできることは民間に任せて、スマートな政府をつくるという構造改革派は、
いつの間にか少数派になってしまいました。

私のように小泉構造改革は基本的に正しく、改革の痛みに対して配慮しつつも、
構造改革路線を継承・発展していくべきだ、という人間は少数派だと思います。

残念ながら、自民も民主も「反小泉構造改革」という点においては、
似たような考えに収斂しつつあるのかもしれません(?)。

自民党がどちらの方向へ向かおうとしているのかを示すには、
最初に小泉構造改革をどう評価し、総括するかを明らかにしなくてはいけません。
マニフェストづくりはそこからスタートすべきであり、
前回総選挙の最大の争点「構造改革の是非」への態度表明から、
次の総選挙が始まるのだと思っています。

麻生総理は解散・総選挙の時期をお決めになったのなら、
すぐにでも構造改革の総括を行い、これから目指す方向性を示すべきです。
解散・総選挙には、旗印が必要です。
理念やビジョンといった方向性が大事です。

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2009年7月13日 (月)

臓器移植法A案の可決

本日、参議院本会議において臓器移植法改正A案が成立しました。
「どの案も過半数に届かないのでは」といった報道もありましたが、
過半数はいける、と私は見込んでいました。

予想通り、A案で過半数を超える賛成票が入り、無事成立しました。
当選直後から3年9ヶ月あまりずっとこの法案に関わってきました。
何とか任期中に法案が成立してホッとしています。

衆議院議員として活動した「足跡」をひとつ残せたような気がします。
移植医の先生に聞いたところ、その先生の見積もりでは、法改正により、
年間70~150件は脳死移植が増えるだろう、とのこと。

1名のドナーが現れれば、心臓、肝臓、腎臓等で4~5名の命が救えます。
法改正により年間300~600名くらいの命が新たに助けられる見込みです。

移植医療に対する誤解もまだ多く、また「脳死は人の死」と考えない方もいて、
そういった点に関する配慮も必要だと思っています。

また反対派は「移植医療を推進すると、救急救命がおろそかになる」と言いますが、
そういう誤解を招かないように、救急救命の体制整備も重要です。

まだまだ解決すべき問題や検証すべき点もありますが、
この法改正が移植医療の発展につながり、
それが多くの人の命を救うことになると思っています。

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都議選敗北で流動化

昨日の東京都議会議員選挙は自民党の敗北に終わりました。
新銀行東京の問題や石原都政への評価という点もあるでしょうが、
国政における自民党への逆風が大いに影響しているようです。

得票率でも民主40%に対して自民25%です。
このまま解散総選挙に突入すれば、公明党の票を足しても、
きびしい結果は目に見えています。

麻生総理は今週中の解散総選挙の道を探っているようです。
党内での反発は必至です。昨日の夜から動きは始まっています。

私は昨夜は深夜1時過ぎまで中堅・若手議員グループの会合に出て、
今後の対応について意見交換してきました。
議論の内容についてはここでは書けませんが、結果的に最終電車を逃し、
タクシーで登戸に帰宅するか、都内に宿泊するかの判断を迫られました。

赤坂議員宿舎に部屋のない私には、都内で宿泊するときの優先順位は、
1)国会近くの東横イン(通常1泊約7千円)、2)サウナ・カプセルホテル、
3)仲の良い議員の部屋(橋本岳衆議院議員)といったところです。
タクシー代が約1万円なので、高いホテルに泊まるなら帰宅した方が得です。

昨日はたまたま予約なしで東横インに泊まれました。
しかも「シンデレラプラン」とかいって、深夜12時すぎに予約なしで、
チェックインすると、約4千円で宿泊できてしまいます。
予約できないのが玉にキズですが、
空室があれば、タクシーよりはるかに安上がりです。

おかげで朝はゆっくりできて、早めに議員会館の事務所にやって来て、
参議院議員への臓器移植法A案への支持の最後のお願いの準備ができます。

今日は臓器移植法の最後の一日になりそうですし、政局も動きそうです。
忙しい一日になりそうです。がんばらなくては。

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2009年7月12日 (日)

昭和の名将の条件

今日は注目の都議選挙ですが、浮世離れしたネタをひとつ。
政治的リーダーも見習う点があると思われる「名将の条件」です。

半藤一利氏と保坂正康氏の「昭和の名将と愚将」を読むと、
名将と言われる指揮官にはある程度の法則があるようです。

山本五十六、栗林忠道(「硫黄島からの手紙」で有名に)、
山口多聞、今村均、本間雅晴など、いろんな人が出てきますが、
アメリカやイギリスに駐在した人が多いです。

敵国のことをよく知っていたからよい作戦が練れた、
ということもあるでしょう。
しかし、それ以上に英米型の合理的・プラグマティックな思考が、
戦略や戦術を考える上で重要だったと私は思います。

日清・日露戦争の頃は、戊辰戦争や西南戦争の実戦経験者がいて、
欧米の先進国に謙虚に学んだ将校がいて国際法も遵守し、
やみ雲な精神論に頼らず、最新兵器を揃えて戦いに臨んだのでしょう。

日露戦争当時でも、日本軍の方が機関銃等の当時の主要兵器も多く、
日本海海戦でも日本海軍の方が良質な兵器が揃っていました。
日清・日露の戦いは、精神論ではなく、兵器や戦術の質、兵士の練度、
モラール(士気)等の総合的な要素で勝ったのだと思います。

そこを勘違いして神がかり的になった昭和の陸海軍が失敗したわけです。
そのあたりは名著「失敗の本質:日本軍の組織論的研究」に詳しいですが、
昭和の名将たちは、決して神がかり的にならずに、
部下や家族を愛し、クールに判断し、断固として行動しています。

また、陸軍幼年学校(中学相当)卒業生はあまり名将になれず、
一般の中学(旧制中学)出身者の方が名将になっています。
中学から純粋培養で軍事だけ勉強し、神がかり的精神論を教え込まれ、
合理的な判断ができなくなってしまった結果だと思います。

逆に教養教育を重視し、広い視野を養う教育を行った旧制中学組は、
距離を置いて客観的に物事を判断する素地ができていて、
名将となる必要条件を満たしていたのではないかと思います。

指導者になる人の必要なのは、大局的・客観的に物事を見る能力で、
その素地には教養や知性、国際的センスが必要なのだと思います。

また名将に共通しているのは、虚勢を張ったり、威張り散らしたり、
私利私欲を優先させたり、といった見苦しい行為に走らないことです。
名将になるためには、まず紳士でなくてはいけないということでしょう。

よい政治家の条件も、名将の条件と同じようなものかもしれません。

*半藤一利、保坂正康「昭和の名将と愚将」文春新書、2008年

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2009年7月10日 (金)

総選挙前にやるべきこと

いま麻生下ろしとか、都議選の勝敗とか、総裁選前倒しとか、
そういうことが話題の中心になっていますが、
私は総選挙前に明確にしなくてはいけないのは別のことだと思います。

それは、前回総選挙(郵政選挙)からこれまでの政策の総括であり、
今後の総選挙のマニフェストで訴える政策の方向性です。

私はずっと「政策本位の選挙」が大事だと主張してきました。
裏を返せば、誰が総裁かよりも、どんな政策かが重要だと思っています。
総裁を変えるか変えないかの議論よりも、どんな政策を麻生総裁が掲げるつもりか、
そしてその政策が国民の理解を得られ、日本の将来に役立つか、が重要です。

そのために明確にすべきポイントとしては、
1)郵政民営化をはじめこれまでの構造改革をどう評価するか?
(郵政民営化、政府系金融機関統廃合、独立行政法人改革等など)
2)公務員制度改革をはじめとする霞ヶ関改革をどうするか?
3)道州制を含めて地方分権をどうやって進めていくのか?
4)政治改革(一院制導入、国会議員定数削減、世襲制限等)をどうするか?
5)景気対策と経済成長戦略をどうするのか?
6)社会保障(年金、医療、子育て)をどうするのか? 
7)財源をどうするのか? 財政再建をどうするのか? 消費税をどうするのか?
8)外交・安全保障政策をどうするのか? 近隣国との関係をどうするのか?
など、ざっと考えただけでも、大きな方向性を示すべき事項はたくさんあります。

以上のポイントは詳細な検討には時間がかかるにしても、
目指すべき大きな方向性を示すには時間がかからないと思います。
マニフェスト選挙といっても数値だけが重要なわけではありませんし、
数値目標以上に重要なのは、大きな方向性(理念、ビジョン、戦略)です。

自民党は党が分裂しかねないような激しい議論になってもよいので、
少なくとも以上の8点については方針を明確に示すべきだと思います。
方向性を示さず、八方美人的なマニフェストでは、支持されません。
逆に方向性をしっかり示せば、敵も増えるかもしれませんが、味方も出てきます。
どっちの方向に向かっているかがわからない政党が、支持されるわけはありません。

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2009年7月 9日 (木)

本会議欠席しました。

今日は衆議院本会議の採決を欠席しました。
と言っても、造反したわけではありません。
もちろんサボったわけでもありません。

同じ時間に参議院厚生労働委員会で臓器移植法の審議があるため、
衆議院を欠席して、参議院の審議に出席しました。

本会議の採決に欠席するのは、初めての経験です。
3年半くらい前にインドネシアのスマトラ島津波被災地の視察で、
1日だけ届け出て国会を休ませていただいたことがありますが、
そのときは採決はなかったと記憶しています。

*訂正(お詫びとご報告)

昨日(7月8日)のブログ(以下)で事実と異なる部分がありました。

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参議院ではアイスコーヒーかアイスティーが選べます。
答弁でしゃべるし、緊張しているので、のどが渇きます。
ものすごい緊張感の中で、必死になって頭を使うので、
砂糖が入ったアイスコーヒーは助かります。
衆議院の外務委員長の河野太郎議員が、以前に理事懇談会で、
コーヒーを頼んだら、衆議院の職員に却下されたそうです。
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河野太郎議員宛に衆議院の職員から事実誤認の指摘があったそうです。
(*衆議院の職員さんが私のブログを読んでいたのは意外でした。)
実際にはコーヒーを頼んだのは、「理事懇談会」ではなくて、
「委員会」の審議中だったそうです。
理事懇談会のときにはコーヒーを出すこともあるそうです(お茶のことも)。
この場をお借りして訂正し、関係者の皆さまにお詫びを申し上げます。

なお、今日も参議院の審議中に気付いた相違点がありました。
衆議院では自分でコップに水を汲んで自分の席まで持っていくし、
飲んでコップが空になったら自分で取りに行かなくてはいけません。

それに対して参議院では職員が水を用意してくれて、
コップが空になったら勝手に差し替えの水を用意してくれます。
参議院の方が、なんか丁寧です。

至れり尽くせりの参議院、自立自助の衆議院といった感じでしょうか。
別に参議院がよくて、衆議院がダメということではありません。
衆議院の方が庶民的で、私にはあっているかもしれません。
いろいろ衆参で学びあって、より良い方のスタンダードにあわせるべきでしょう。

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2009年7月 8日 (水)

衆院と参院の文化的差異

昨日の午前は臓器移植法質疑の事前打ち合わせ、
午後は1時から5時までぶっ通しで質疑の答弁でした。
衆議院の法案提出者3名で交代で質問に答えました。

4時間ずっと質問に答えるのはけっこう大変です。
質問は事前に通告するのが原則ですが、
事前通告にない質問もあるし、事前に聞いていたのと、
ちょっとちがう質問もありました。

衆議院と参議院でちがう点があることに気付きました。
用語が衆・参で異なるケースが多いようです。

法案を提出した議員を、衆議院では「提出者」と呼び、
参議院では「発議者」と呼ぶようです。

委員会の部屋の呼び方も、衆議院では「第5委員室」に対し、
参議院だと「第12委員会室」と呼んでいます。

衆議院の委員会では、委員の交代はごくごく簡単です。
「差し替え」といって他の議員の代りに委員会に出席するのは、
日常茶飯事であり、いちいち委員長が交代を宣言しません。
単に衆議院の事務方の職員に電話で連絡するだけです。

しかし、参議院の委員会では、委員が交代するたびに、
委員長が宣言し、他の委員の同意を求めていました。
丁寧な手続きだと感心しました(面倒ですが)。

衆議院だと委員会の審議中に出てくる飲み物は水だけです。
しかも明らかに水道水とわかるシロモノです。
おいしくないので冷たくないと飲めたものではありません。

参議院ではアイスコーヒーかアイスティーが選べます。
答弁でしゃべるし、緊張しているので、のどが渇きます。
ものすごい緊張感の中で、必死になって頭を使うので、
砂糖が入ったアイスコーヒーは助かります。
衆議院の外務委員長の河野太郎議員が、以前に理事懇談会で、
コーヒーを頼んだら、衆議院の職員に却下されたそうです。

また議員バッチの予備は、衆議院は1万2千円ですが、
参議院は1万6千円だと聞きました。
参議院のバッチの方が高級品です。貴族院の名残でしょうか?
色がちがう他に、何がちがうのかわかりません。

衆議院と参議院の文化的差異はおもしろいのですが、
二院制が望ましいと思っていない私としては、
今後10年以内くらいを目標に衆参の統合を目指します。
衆参が統合したら、どんな文化ができるのでしょうか?
審議中のアイスコーヒーはありがたいので、そこは参議院流で。

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2009年7月 7日 (火)

開店休業の衆議院

今日の衆議院議員会館は、ひっそり閑散としています。
衆議院議員がぜんぜん国会にいません。開店休業状態です。
みんな必死に地元で選挙活動をしていることでしょう。

今日は衆議院本会議もないし、委員会も1つしか開かれていません。
総理は外遊中で、大きな動きは国内では起きようがありません。
さらに各政党ともに都議選の「自然休戦」状態になっています。

それなのに私は臓器移植法改正案の審議が参議院で行われるため、
今週と来週はずっと国会に拘束されそうです。
こんな日に議員会館や党本部にいると、先輩議員や党職員から、
「こんなところで何やってるの?」と不思議な顔をされます。
その度に「臓器移植法で参議院の厚生労働委員会です」と答えると、
みんなから同情されます。

こうやって国会で国会議員の本業である立法活動を行っているより、
地元であいさつ回りや街頭演説をやっている方が選挙には有利です。
地道な仕事ぶりを見ていてくれるのは、衆議院法制局の職員ぐらいです(?)。
しかし、この3年半一生懸命に取り組んできたこの法案を成立させないと、
私の1期目の仕事に区切りがつきません。がんばらなくては。

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オバマ氏の核軍縮実行

米ロ首脳会談で核弾頭削減、核弾頭の運搬手段の抑制に合意しました。
核軍縮の動きとして歓迎したいと思います。

オバマ大統領は核軍縮に積極的な姿勢を表明していましたが、
それを実行に移した点がすばらしいと思います。

新書で「オバマのすごさ」(岸本裕紀子著)という本がありますが、
やっぱり「オバマのすごさ」は言葉に実感がこもっていて、
やるべきことをきちんとやっている点だと思います。

「有言実行」と「言行一致」が、政治に対する信頼を回復させる最善の手段です。

政治的リーダーには、前もって高めのボールを投げておいて、
「言っちゃったから、やるしかない」という状況へ自らを追い込むのも、
ときには必要な手法なのかもしれません。

そして「言っちゃったから、やるしかない」状況の最たるものはマニフェストです。
民主党に負けない、高めのボールを投げ、先鋭的なマニフェストを発表し、
もう「言っちゃったから、やるしかない」と決死の覚悟で戦うしかないと思います。

日本で美徳とされる「不言実行」では、説明責任を果たせません。
政治の世界では、「有言実行」と「言行一致」が大事だと思います。

現実にはいろんな摩擦や制約があって、とてもむずかしいことですが、
それでも「有言実行」と「言行一致」を目指して努力するところに、
政治の世界における進歩があるのだと思います。

むずかしいことにチャレンジしなければ、何の進歩も改善もありません。
むずかしいことは約束できない、と逃げていては、改革は進みません。

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2009年7月 6日 (月)

静岡が示す民主党の法則

昨日の静岡県知事選挙では、民主党の川勝平太氏が、
自公推薦の前自民党参院議員の坂本由紀子氏を破りました。

元民主党参議院議員の海野も無所属で立候補しており、
民主分裂の選挙で、自民党が負けた事実は大きいです。

また、私は民主党が川勝氏をかついだ点に注目しています。
川勝氏は直前まで静岡文化芸術大学長であり、
また「新しい歴史教科書をつくる会」の賛同者です。

川勝氏はイデオロギー的(死後?)に言えば、
かなり右よりの論客と言って差し支えないでしょう。
日教組などからすれば「宿敵」と言えるかもしれません。

そんな川勝氏を民主党が担ぎ出し、公務員の労働組合が、
全面的にサポートした点が、とても興味深いです。

静岡県は全国2番目に公務員給与が高い県です。
1番が東京都なのは容易に想像できますが、
物価や地価も高く、まあ納得できないことはありません。

しかし、静岡県が神奈川県や大阪府のような大都市圏より、
公務員給与が高いのは、不思議な現象です。
それだけ公務員の労働組合が強く、行政と労組でなれ合い、
既得権が温存されているということだと思います。

川勝氏は県職員給与の一律カットへ反対しているそうです。
公務員労組に選挙で世話になっているから当たり前です。

民主党の未来を占うには、静岡県知事選は格好の素材です。

●民主党の第一法則: イデオロギー的対立は、勝利のために無視する。

●民主党の第二法則: 公務員にやさしい政治を目指す。

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2009年7月 4日 (土)

体感の支持率

読売新聞の緊急世論調査では、内閣支持率19.7%、
不支持率66.4%という結果だそうです。

麻生総理の不人気は地元でも体感します。
ポスターを破られたり、落書きをされたりしますが、
特に麻生総理のポスターの被害が多くなってきました。

麻生総理とのツーショット写真のポスターも評判が悪く、
支援者の方から「貼りかえた方がいいんじゃない?」と、
アドバイスされることもしばしばです。

隣の選挙区の自民党議員は、小池百合子議員や
小渕優子大臣とのツーショット写真ポスターで、
私のように最後まで麻生総理に義理立てしているのは、
もう少数派になってきました。

そもそも私は総裁選でも麻生総理に投票しなかったし、
公務員制度改革や天下り問題等に熱心に取り組んできたために、
某新聞から「反麻生議連三冠王」の称号をいただきました。

それでも党首とのツーショット写真を維持してきましたが、
もう限界に近づいているかもしれません。
麻生総理の最後のチャンスは、よほど思い切った政策を打ち出し、
それこそ「ぎょえー」と言うマニフェストを発表することです。

これまでの景気対策は金額こそ大きいのですが、
あまり未来志向とは言えない、官庁焼け太り案件も多く含まれ、
これまでの延長線上の景気対策ではアピールしないでしょう。
思い切ったマニフェストだけが、麻生総理の最後の手段です。

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2009年7月 3日 (金)

都議選がなぜ総理の進退に?

このところ都議選の結果が注目され、麻生総裁も都議選の応援に一生懸命です。
なぜ地方議会の選挙結果が、ここまで国政に影響を与えるのかわかりません。

都議選に勝とうが、負けようが、麻生総理の政権運営への評価とは、
本質的には関係ないように思います。

関係があるとすれば、石原知事の都政への賛否・評価は関係あるでしょう。
東京都の政策、東京都の未来こそが、都議選のポイントであるべきです。

都議選に負けたら、総理大臣を辞めなくてはいけない、
というのは筋論としておかしい気がします。

私は「政権選択選挙ではない参院選の勝敗が、
総理大臣の交代につながるのは望ましくない」と主張してきました。

ましてや国政選挙でない都議選の結果で、
麻生総理の続投か否かを判断するのは、意味がわかりません。

都議選の結果に一喜一憂するのも変な気がしますし、
麻生総裁が都議会議員候補の全事務所を回っているのも変な気がします。
国政選挙と地方選挙は分けて考えるべきだと思います。

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2009年7月 2日 (木)

わたしの政局勘

このところ、私の政局勘は、まったくあてになりません。
特に麻生政権になってから、全然あたりません。

勘が鈍ったのか、合理的な予測の範囲を超えているのか、
どちらかはわかりません。

昨日の2閣僚の小幅人事は予想外です。
てっきり私は、麻生総理が思い切った党役員と閣僚人事をやって、
早期の解散総選挙に向かうと予測していました。

下手をすると、思い切り過ぎて、東国原知事の閣僚起用もあるかも、
とありもしない妄想におびえていました。

あんまり早く解散されると、臓器移植法改正案の参院での審議ができず、
審議未了廃案になるのではないかと、ハラハラしていました。

この調子だと、解散総選挙はちょっと先になるのでしょうか?
最近、予想が外れてばかりなので、予想しないように心がけています。

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2009年7月 1日 (水)

自民党の体質の問題

自民党の役員・閣僚人事が明日行われるという報道です。
麻生総理が森元総理と会っているのが、よくわかりません。
なぜこういう時に森元総理が出てくるのが、私にとっては謎です。
党のガバナンスの問題として、権限と責任は一致すべきです。
森元総理のように責任をとる立場にない人が、
人事の権限をもっているように見えてしまいます。
これも自民党の古い体質の問題だと思います。

また、東国原知事が入閣候補に入っているという噂もあります。
個人的には信じられませんが、これまでの動きを見る限り、
まったく可能性がないとは言えないのが不安です。
人気取り的に東国原知事をかつぎ上げて、獲得できる票があっても、
同時に、失う票もかなりあると思います。

すでに実績を上げた改革派の元知事に入閣してもらうのは賛成ですが、
任期が半分も終わってなくて、実績を評価できる段階にはない現職知事を、
いきなり閣僚にしてしまうようでは、党としての矜持を保てません。

自民党に必要な改革は、体質の改革かもしれません。
古い政治文化、永田町文化をどうやって壊せるかが、政治の課題です。
われわれ若い世代が、変えていくしかないと思います。

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