新聞報道によれば、小沢代表がキリスト教やイスラム教を
排他的な宗教と評したそうです。怒りを覚えます。
森元総理の「神の国」発言がかわいく思えるほど、無茶な発言です。
たいへん一面的で誤った宗教観を持つ小沢氏が、
日本の総理大臣じゃなくてよかったと思います。
新聞報道を拾い出してみると、小沢代表曰く;
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キリスト教もイスラム教も排他的だ。
排他的なキリスト教を背景とした文明は、
欧米社会の行き詰まっている姿そのものだ。
その点、仏教はあらゆるものを受け入れ、
みんな仏になれるという度量の大きい宗教だ。
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キリスト教文明は非常に排他的で、
独善的な宗教だと私は思っている。
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キリスト教よりましだが、イスラム教も排他的だ。
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私自身は実家が浄土宗なので、仏教徒のカテゴリーに入るでしょう。
しかし、イスラム教国(インドネシア、アフガニスタン)にも、
キリスト教国(フィリピン、イギリス)にも、住んでみて、
多少は国際政治学や社会学、地域研究をかじってみた者からすれば、
たいへん誤った宗教観だと思います。
キリスト教でも、イスラム教でも、ユダヤ教でも、仏教でも、ヒンズー教でも、
一部に原理主義者がいて、さらにその一部が暴力的なテロに走ったりします。
自爆テロ=イスラム原理主義のようなステレオタイプがありますが、
キリスト教徒や仏教徒の中にも自爆テロを行う人はいます。
イスラム社会でも穏健派は多いのですが、穏健派は問題を起こさないので、
事件を起こして世界の耳目を集めることはありません。
イスラム教は、他宗教に対してもともと寛容なところも多い宗教です。
伝統的にイスラム教徒とキリスト教徒が平和共存している社会も多いのですが、
紛争を起こしていない地域のことは報道されず、知られていません。
スリランカなどでは仏教徒が、ヒンズー教徒を弾圧しているケースもあり、
日本でも徳川家康を一番手こずらせたのは戦闘力の高い一向宗でした。
オウム真理教のような特殊な新興宗教はともかくとして、
イスラム教やキリスト教といった伝統ある世界の大宗教は、
どの宗教も、包容力があり、寛容なところがあります。
そして同時に、一部に過激派や原理主義者を抱え込んでいます。
それに「キリスト教の欧米社会は行き詰っている」という認識も疑問です。
イギリスに住んでみて、イギリス社会の多文化への寛容さや社会の健全さを
うらやましい気持ちで眺めた覚えもあります。
もちろんイギリス社会も多くの課題を抱えていますが、小沢代表が言うほど、
行き詰っているようには私には思えません。
それなら仏教徒が主流を占める日本社会は行き詰っていないのでしょうか?
小沢代表は「イスラム教徒やキリスト教徒は排他的で独善的」と評することが、
他宗教の人から見れば「仏教徒の排他性と独善性の証拠」と写る恐れがあるのを
ちゃんと認識しているのでしょうか?
イスラム教徒やキリスト教徒からすれば「排他的で独善的なのはお前だろ!」
と思いっきり突っ込みたくなるような発言内容です。
こんな不寛容なコメントをする小沢代表こそ「排他的で独善的」だと思います。
党内の活発な議論が封殺されている民主党の現状を見ると「なるほど」と思います。
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