党の環境関係の勉強会で学んだ言葉ですが、環境政策の分野では、
“バックキャスティング”(backcasting)というのがあります。
バック(後ろ)にキャスト(投げる)で、何となく後ろ向きな印象ですが、
実はまったく逆で、非常に前向きなアプローチです。
三菱総研の櫻田陽一氏の文章から引用させていただくと、
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これは、将来時点をスタートポイントとし、
現在を終点としてそこに向かって思考を逆に辿ることである。
言い換えれば、まず長期の目標を定め、
その目標達成のために今から必要なアクションを具体化していくという、
極めて実践的かつ政策指向の強いアプローチである。
---------------------(中略)-------------------------------
バックキャスティング・アプローチの主要なアウトプットは、
長期のビジョン、ビジョンを導くシナリオ、
及びビジョンの達成に向けた政策オプションである。
バックキャスティング・アプローチでは、まず長期ビジョンをベースに置く。
その上で、ビジョンの実現のために、現在から将来にかけて、
どのような政策オプションを実施すべきかを具体化していく。
バックキャスティング・アプローチは、
目標設定型の政策立案アプローチとも言えよう。
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将来の予測に基づいて政策を立案・実行するのではなくて、
将来の目標を立てて逆算して政策を立案・実行していくアプローチです。
まさにいまの日本の政治に必要なアプローチだと思います。
地球温暖化対策(炭素排出量抑制)等の分野ではじまった手法ですが、
経済成長戦略、教育改革、外交・安全保障戦略など他分野でも必要な発想です。
まず将来の目標、ビジョンをしっかり固めることから始めて、
その実現のための政策を考えていくというのは、
将来予測の難しい時代にこそ必要なアプローチです。
社会や経済が安定していた時代には、将来の見通しが立てやすく、
“バックキャスティング”のアプローチは必ずしも重要ではありません。
しかし経済も政治も先の見通しが立たない状況だからこそ、
政治的リーダーは将来の目標、未来像、ビジョンを国民に訴えて、
その目標に至る道筋を示していかなくてはいけません。
昨日は当選1~3回生有志議員の勉強会でバックキャスティングに基づき、
次のように発言しました。
「目の前の緊急経済対策や雇用対策は党の政務調査会の委員会や
プロジェクトチーム等の“正規軍”が一生懸命やっている。
われわれ若手議員の有志の会は“非正規軍”なので、
“正規軍”のベテラン議員がやらないことをやるべき。
総選挙も近いことだし、将来の日本はどういう方向へ向かうべきか、
2020年とか2030年の日本をどういう社会にしたいのか、
といった未来像を描き、そのための道筋を逆算しながら、
政策を考えていくべきではないか。
2020年頃に道州制でどういう国家をつくるとか、環境をどうするとか、
将来に希望がもてる政策を考えていくのが、若い世代の政治家の役割である。
未来の世代に責任をもつのが、若い世代の政治家の責任である。」
といった趣旨の意見を述べました(実際はあんまり流暢ではありませんでしたが)。
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